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キャンプ未経験家族がはじめてのキャンプをなしとげるまで(2)寝床づくりの巻

前回のあらすじ。

キャンプ知識ほぼゼロから、なんとか買うべきテントを見つけたホリデー家族。しかしテントだけでキャンプできるわけじゃなし。まだまだキャンプ場は遠いぞホリデー!負けるなホリデー!

前回記事はこちら↓

キャンプ場は予約が必要だ、ということを知る。

キャンプに興味を持ち始めて気づいたことがある。それは、周りにキャンプ経験者が思ったよりも多いってこと。調べてみると日本のキャンプ人口はここ5年で100万人くらい増えているようだ。

そういや高校の同級生のゆみさんもSNSに立派なテント写真を投稿してたので、話を聞いてみることに。

キャンプ場って、好きなときに行って好きなだけ無料で泊まれるのかと思ってた。。そりゃそーでしょ、って思われるかもしれませんが、、そんなことにすら考えが至らないアホな素人、ホリデーです。

しかし、さすがにキャンプ場が予約日即日埋まるってのは全く想像できない事態でした。キャンプ、どれだけ盛り上がってんだ!?

話のついでにゆみさん家族との合同キャンプが決定!何も知らないホリデー一家的にはやはり経験者サポートがある安心感って大きい。

キャンプの気温のイメージが全然なかった。

え、GWって、、春だよね。。

これも未経験者には想像できなかったこと。4月に入り日中はかなり暖かくなってきて、GWにでもなれば簡易的なシュラフでも夜は越せるんじゃね?ってイメージだったけど、どうやらこの認識は甘かったようで。春は寒暖の差が大きく、さらに平地のキャンプ場ならいざ知らず今度行くキャンプ場は標高が高め。寒さに弱いデーはすっかりびびらされてしまった。

テントという「家」はあれど

テントは購入したものの、キャンプはテントだけでできるわけじゃなし。外で寝泊まりするんだから当然、衣・食・住の全てを自ら賄う必要がある。キャンプとはアウトドア空間において「生活」をつくりなおす事、と言える。

むーー、、生活するってモノイリだ。そういえば職場の先輩が言ってた。「キャンプやり始めはどんどんモノが増えるけど、慣れるとモノが少なくなるんだよ。」って。なるほど、経験はモノのセレクトを洗練させていくんだな。

しかしホリデー家族は洗練どころかまだキャンプ場すら行ったことがない、なにより快適さを求める軟弱家族なのだ!持っていけるものはなんでも持っていきたい!

まずは寝床の充実!

温泉旅館が大好きで、上げ膳据え膳、布団をひいてもらってぬくぬく寝るのに至福を感じるホリデー家族にはテント泊は未知の領域。そんな軟弱家族なのでキャンプでも快適な寝床環境を確保したい。どんなに昼間が楽しくとも、寝る時間がしんどいと家族みんなが「もうキャンプ行きたくない!」て言い出す、そんな最悪の事態を招くのは目に見えている。

シュラフ選びは難しい。

テントに次いでキャンプの重要ギアといえばシュラフ(寝袋)だろう。でもキャンプ未経験者にとってシュラフ選びは、テント選びの何倍も難しい。夜のキャンプ場がどんな気候で、どのシュラフがあれば寒さが凌げるのか、経験値ゼロ、感覚ゼロなので選びようがないのだ。しかもシュラフの性能は中身で決まるので、スマホに穴が開くほど商品写真を見たところでその性能を推し量ることはできない。

シュラフの選び方を学ぶ

シュラフの種類を大別すると、形状には「封筒型」と「マミー型」があって、中綿の素材も「化繊」と「羽毛」とに分けられる。

予算はもうカツカツ、、当初シュラフにあまり高いお金をかけるつもりはなく、お手頃価格の「化繊の封筒型」を狙っていた。「3シーズン対応」を謳ったシュラフはアマゾンでも悪い評価じゃなかった(そういえば、冬を除いた「3シーズン」という概念があることもこの時初めて知りました。キャンプにとって冬だけは別物の気候なのね)。

しかし、妻・デーは長野出身のくせに寒さにめっぽう弱く、それなりの性能は担保しないと後が怖い。検索を重ねても結局どれが良いのかわからなくなったので、ここは実物を見るべし!とアウトドアショップにやってきた。

ショップの奥の方に色とりどりのシュラフが吊り下げられている。どれも本格的であったかそう!だけど、外から見ただけではその違いはやっぱりさっぱりわからない。物色を続けていると、、

まさか店の地べたにシュラフ広げて寝させられるとは思ってなかったが、おっちゃんに勧められた「羽毛のマミー型」の寝心地はふかふかほわほわで、柔らかく包み込まれるような暖かさを体感!しかもぎゅぎゅっとぐるぐる収納するとすごくコンパクトになる素晴らしい逸品である。ふと横を見ると「GWの夜は寒い」というゆみさんの言葉にすっかりびびらされていた妻・デーの目の色が変わっている。。

「化繊の封筒型」を検討していたのに、今この場の雰囲気は完全に「羽毛のマミー型」になっている。前提が変わっとるがな。。そんな「羽毛のマミー型」の中でも羽毛の量に違いがあって、ざっくり言うと、

A: 夏用
B: 3シーズン用
C: 3シーズンこなして冬も使えちゃうかも用
D: 冬でもどんとこいや用

と気候に合わせたラインナップが。

まぢか、まぢなのか。。。

まあ、女性は男性よりも体感温度が低く感じるそうだし、女性用に足元が暖いシュラフも見かけたし、男女で耐寒表記を分けているメーカーもあった。結局、デーの強い意志に押され、「ナンガ」という国内メーカーの「冬でもどんとこいや」高性能シュラフを購入!(T ^ T)

見よ、このいかついロゴ!

登山家御用達のガチシュラフメーカーですよ。いいんすか、僕らなんかが使って。。当初狙っていたシュラフの価格の4倍、、これで山で震えることはないだろうけど、お財布を開ける手は震えたよ。。もう年間10回はキャンプしないとモトとれない。この一件で妻・デーの寒さ嫌いを再確認するとともに、キャンプに対する強い意気込みを知りました。

(後に冬でも普通にキャンプに行くホリデー家族にとって、この選択は正しかったことが証明されました。就寝時の暖かさは何ものにも変えがたいです。)

「寝心地」は体力回復に関わる。マットの大事さよ。

大枚はたいて購入した高性能シュラフのおかげで寒さはしのげそうだけど、シュラフは飽くまで「掛け布団」。快適な睡眠を確保するには「敷き布団」がまだ足りない。

高校の山岳部時代、銀マットを敷いただけの寝床では翌日体が痛くなったことを思い出す。若い時はそれでよかったけど、僕も妻ももういい歳だ。同行する義母は言わんやをや。

しっかりと睡眠がとれなければ体力回復もおぼつかないわけで、寝心地は良い方がいいにきまってる。自宅のマットレス選びにも時間をかけたホリデー家なので、寝心地へのこだわりはゆずれない。調べるとマットにもいくつかの種類があることがわかった。

■ウレタンマット
(素材の柔らかさだけでクッション性を得る)
■エアマット/エアベッド
(空気で膨らませてクッション性を得る)
■インフレーターマット
(ウレタンマットとエアマットの合いの子)

まず候補の中からウレタンマットは除外。オートキャンプなのでそこまでストイックになる必要はない。エアマットも検討したがかさばりそうなのと耐久性に難ありそうなので外す。

マットではなく「コット」と呼ばれる簡易ベッドを使う手もあるが、そこまで候補を広げるとほんとに何買ったらいいのかわからなくなりそうなので、、ウレタンマットとエアーマットのいいとこどりをしてる、という「インフレーターマット」に狙いを絞る。

ネットで物色を続けてると、お手頃価格で評判の良い商品を発見。シュラフ奮発しちゃったので、もうこれでいいや、とポチると、これが大正解!それがこちら「ハイランダー インフレーターマット」。

薄く丸まった状態から、栓を開けてその辺にポーンと投げると、ぷしゅーー、、むくむくむく。。。すごい!なにこれ、勝手に膨らむ!5ミリ厚くらいまで膨らんでほわほわした寝心地。表面はスウェード生地っぽい感触で直接寝ても肌触り良し。こんな便利なギアがあるなんて全然知らんかった。世の中日々進化してるんだなあ。

(最近は勝手に膨らまなくなってきましたが、、実際に使ってみてほんとーに買って良かった一品です。寝心地はキャンプ全体の後味を絶対良いものにします。寝る装備には絶対にこだわった方が良いですよ!)

防寒のさらなる装備

外の冷たい空気はテントやシュラフで防ぐとして、地面から伝わる冷気もバカにならないらしく、その冷気をシャットアウトするために銀マットを購入。さらに安物のホットカーペットも持って行くことにした。ということで、さんざんゆみさんにびびらされた結果、ホリデー家の寝床環境は以下のような充実装備となったのである。見よ、このミルフィーユを!

やりすぎか、、

やりすぎなのか。。

大佐の言葉を思い出す。

さあ、これで「家」のなかの「寝床」が完成した。当初1記事で準備編を終えるつもりが、2記事書いてもまだ終わらない。。ホリデー家族のキャンプ準備はまだまだ続く。

次回に続く。

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CAMPHOLIDAY
堀内 弘誓(Hirochika Horiuchi)

instagramでキャンプの様子を覗けます→
https://www.instagram.com/campholiday_/
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