キャンプ未経験家族がはじめてのキャンプをなしとげるまで(3)ランタンと食の巻
前回のあらすじ
テントという「家」の中にシュラフやマットという「寝床」を完備できたことで、また少しキャンプ場に近づくことができた気がする。気がするだけで、まだその道は果てし無く遠い。頑張れホリデー!負けるなホリデー!
前回記事はこちら。
「夜は暗い」という当たり前の事実に気づく
街での日常生活において暗くて困るなんててことはほとんどない。コンビニは朝まで明るいし街灯も途切れることはない。照明のない家なんてないし、手には眩しく光るスマホもある。真っ暗闇で困る感覚なんて現代の都市生活者にはほとんどないんじゃないだろうか。
暗闇で困る経験、、そういえば最近あったな、、
って、「マインクラフト」の中のハナシでした。知ってます?マインクラフト。(もともとホリデーはゲーム大好きインドア野郎です。)
夜や洞窟の中など、光の届かないシーンでは「トーチ」と呼ばれる灯りが絶必で、これがないと歩くこともおぼつかず。暗い場所からはモンスターが湧き出るので隅々まで明るくしないと生死に関わる、そんなゲームです。
とまあ、今や暗闇の恐怖はゲームの中にしか存在しないのかもしれない。夜が当たり前のように明るいもんだから、キャンプ未経験者のホリデーには「夜は暗い」という当たり前がいまいちピンときてなかったんだけど、アウトドア空間では夜の灯りは自分で用意するしかないのです。
ランタンの種類を学ぶ
てなことで、ランタン買おうと調べたら、いろ〜んな種類があることにまずびっくりする。
うわ〜〜〜、、わから〜〜〜ん!!
LEDランタン意外、外観からその差がわからない。。
ガソリンランタンやケロシンランタンは点灯するために「ポンピング」という作業が必要、、と。ポンピングってなに??。
ケロシンランタンに至ってはポンポングに加えて「プレヒート」しないと点灯しないどころか炎上する、、と。プレヒート??炎上?!?こわい!!
そもそもランタン用のガソリンってどこで手に入るの?炎上って今時ネットの中だけで起こることじゃないの?灯りひとつ灯すのになんだかいろいろめんどくさくない?スイッチ一つで明るくなることが当たり前の現代人にはカルチャーショックな世界です。
あと、一番驚いたのが「マントル」という摩訶不思議な網袋。
最初見たときこれが一体何をしてくれるものか、さっぱりわからなかった。どうやら燃料系のランタンはこのぼんぼりみたいな網みたいなのんをランタンの真ん中に装着し、燃やして「灰化」させて灯りを灯す(?????)ということらしいが、なにがなにやら未知の世界。
LEDがこれだけ進化してる時代に液体燃料使う理由って何なの?ねえ、何なの?(LEDだと雰囲気が出ない、とか、ガスランタンは簡単だけど寒さに弱い、とか、ケロシンランタンはプレヒートめんどくさいけどガソリンみたいに揮発性高くないから安全とか、、まあ、いろ〜〜んな理由や好みの世界がそこには存在しておりまして、そんな話はまたいつかどこかでまとめたいと思います。)
キャンプ未経験者はどのランタンを選ぶべきか?
はい、ランタン神からのお告げがありました。
無理すんな、ってさ。
忙しい日常を忘れることができるキャンプ、でもよく考えるとキャンプってやることがいっぱい。テント建てて、ご飯つくって、呑んで、食って、遊んで、片付けして、、不慣れなアウトドア環境で初心者がこなしていけるかわかんないことが多いのです。その上、今まで扱ったことのない液体燃料を相手にポンピング?だのプレヒート?だのややこしいことやってる余裕はキャンプ未経験のホリデーにはないのです。
スイッチ一つでパッとついてくれて、熱くならないから子どもにも安心だし、一酸化炭素中毒事故の心配もない。大光量のものもあるし点灯時間も結構長い。上級者ランタンはまたいつか手を出すのかもしれないけど、今の所はもうLEDランタンでいいじゃん。よし、決まり!
ランタンって何個持っとけばいいの?
もうひとつ考えなければいけないのはランタンの数。キャンプ未経験者的にもさすがに1つで足りるとは思っていないけど、じゃあ何個あればいいの?
これはテントサイトのどの場所を照らせばいいのかを考えれば答えが出る。これにもセオリーがあるようで、以下のような役割のランタンを揃えると良い。
・メインランタン(リビング周辺を照らす主役)
・テントランタン(寝室を照らす)
基本はこの2つあればさしあたって大丈夫だけど、これに加えて
・テーブルランタン(テーブルを照らすランタン)
・キッチンランタン(炊事用にキッチンを照らす)
があれば完璧。図にすると、こんな感じ。
これで夜のキャンプ生活もつつがなく送れそうだ。しかし、キャンプってつくづくモノイリだねえ。。
ちなみに、一番光量の大きいメインランタンはリビングからちょっとだけ離れたところに設置すると虫がそっちに集まってテーブル付近に寄ってきにくくなるらしい。キャンパーさんたちの生活の知恵、って感じでワクワクする。
結局どんなランタンを買ったかというと
大光量でサイト全体を照らすメインランタンとして、SOTOのガスランタン「フォールディングランタン ST-213」を買いました!
って、、いきなりLEDランタンじゃないやつ買ってるやん!
すんません、、すんません、、メインランタンとして使えるLEDランタンでピンとくるデザインのものが無く(当時)、、キャンプ場に来てLEDだけってのもなんだか味気ない気がしまして(^_^;)「マントル」という未知の不安要素は抱えつつもガスランタンだったらまだ初心者でも扱えそうかしら、と買ってしもうたです。ワクワク。
このガスランタンの最大の特徴は家でもよく使うCB缶が使えることで、ガスコンロのガス缶使いまわせるし、初心者にもハードル低めな設定なところが良かったのです。
さらに第2のメインランタンとしてコールマンのLEDランタン「CPX6クアッドLEDランタン」も購入。
このランタンの最大の特徴は、ライトを4分割して取り外す事が出来て手持ちランタンとして使えるところ。トイレや炊事場に行ったりテントサイトを離れる時に便利そう。本体真っ赤すぎて主張が強すぎるはアレだけど、光が昼光色なのは良さげです。
最後にテントランタンとテーブルランタン用に小型のLEDライトを2つほど購入。
この小型のLEDライトはモバイルバッテリーとしても使えるスグレモノ。山に行ってもなんだかんだやっぱりスマホは手放せないっす。電源がないアウトドアではなおさらありがたい。
さしあたり、暗くて何にもできない、ということにはならない照明の装備が揃いました。
「キャンプ飯」を楽しむために
食いしん坊万歳なホリデー家族のみならず、キャンプの何が楽しそうって、そりゃ青空星空のもとでうまいメシを食い、うまい酒をのむこと、に決まってる!そんなファミリーキャンプの食を充実させるために必要なアイテムを大別すると、、
と、まあ、これまたモノイリ!
家にあるものでいいじゃん。借りれるものは借りよう。
次のキャンプはホリデー家の単独キャンプではなく、心強いキャンプ経験者のゆみさん家族(前記事参照)とのグループキャンプなので、共有できるギアは使わせてもらうことに。
2バーナーコンロも焚き火台も持ってきてくれるので、うちはとりあえず購入見送り。もうね、、ぶっちゃけ既に相当なお金が飛んでいってるわけ。甘えられるところは甘えて、家にあるもので事足りるものはそれで済まそう。。2バーナーコンロとかすごく便利そうだけど、慌てて買わずとも、家にあるカセットガスコンロで問題ないし。
ということで、
・「食材」→米や副菜を用意
・「食器」→家の食器か紙皿でよい!
・「調理器具」→全部借りる
・「火」→バーナーも焚き火台も借りる
ゆみさん、ほんとにありがとう〜!!
それでもやっぱり必要なもの、クーラーボックス
購入するギアが減って少し気が楽になったけど、ひとつだけどうしても必要なものが。
それが食材保管庫となるクーラーボックスである。
家だと当たり前のように冷蔵庫があるが、そんなデカいもんキャンプに持っていけないし、そもそも電気がない。クーラーボックスは食材を腐らせずに保管しビールやお茶を冷え冷えに保つ、ファミリーキャンプの重要アイテム。人数が増えればその分必要な食材や飲料も増えるわけで、こればかりはゆみさん家族におんぶしてもらうわけにはいかない。
ネットでリサーチすると、クーラーボックスにもほんっっとに、いろんな種類があるんですねえ。。知らない世界がここにも。。
5万〜10万近くするようなクーラーボックスもあって、ひっくり返る。。クーラーボックスで5万!?保冷性能が段違いらしいけど、今までの人生でクーラーボックスが必要になった事なんかないから初めて出会う世界に衝撃が。。(結局、今はその5万くらいするクーラーボックス使ってます。。)
どんなギアでもそうなんだけど、キャンパーの皆さんは、素人にはてんでわからぬウンチクやら格付けやらを、みなさん熱心に語っていて、定番アイテムあり、高嶺の花あり、、各アイテムごとに一つの小宇宙や生態系が存在してて。男子は特にそういうの追いかけだすと止まらんよね、楽しいよね、アホだよね。
話を戻すと、クーラーボックスにも2種類あって、ソフトクーラーとハードクーラー。ハードクーラーの方が断熱材が厚くて保冷性能は高い。
ソフトクーラーは、使い終わった後にコンパクトに畳めて車載スペース的に便利、という利点があるが、保冷力はこころもとない。
ということで、ホリデーが買ったのがこちら。
キャンパーさんに人気の定番クーラーボックス、コールマンのスチールベルトクーラー!!、、にそっくりのオリジナルの半値くらいで買えるTENT FACTORYクーラーボックス。50リットルあればファミリーキャンプにも十分な容量。いいぞいいぞ、キャンプするっていうリアリティでてきたぞ。
結局、調理器具も買っちゃいました。
キャンプ用に大型クッカーも買っちゃいました。家のフライパンぼろぼろだしお鍋もっていくのも大変。これ一つでフライパン、鍋、炊飯鍋、が綺麗にまとまって収納性抜群、ということで購入を決定。
テフロン剥がれてきたら1回だけは無料でテフロン加工し直してくれるらしい。さすがスノーピークさん。炊飯鍋は最大4合まで炊けるので、グループキャンプでも十分な容量。試しに炊いてみたらいつもの炊飯器で炊いたごはんより美味しい!よし、これで調理器具もそろったぞ。
後日談なのだが、キャンプ未経験者には思いもしない名脇役な超重要ギアだと思ったのが「ウォータージャグ」。キャンプ場では手や食器を洗いたい、と思っても、すぐそばに炊事場や水道がないことがほとんど。そんな時にいちいち離れた炊事場まで行かなくても良いウォータージャグは必携ギアと言えます。
必要なギアはだいたい揃った!が、しかし、、
引っ越しするんかいな、、って勢いでキャンプギアをひととおり揃えたホリデー家族。ここまで揃えてようやくキャンプ場へ行けそうな予感がひしひしと湧いてきた。しかし、準備はまだ終わらない。まさか3記事書いてまだキャンプ場に着いてないなんて!ホリデー家族のキャンプ準備はまだまだ続く。
次回に続く。
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