見出し画像

キャンプ未経験家族がはじめてのキャンプをなしとげるまで(1)テント選びの巻

はじめまして、ホリデーと申します。

2年前から家族3世代でキャンプをはじめ、その魅力に取り憑かれすぎて、季節を問わずこれまで通算60回以上のキャンプをこなし、とうとう大手広告代理店からキャンプ関連の会社に転職までしてしまいました。

このnoteは、そんなわたくしホリデーが人生を変えてしまう、まだ前の話。キャンプにまだ一度も行ったことのないホリデー家族が初めてのキャンプ場宿泊を成し遂げるまでの顛末記です。

空前のアウトドアブームが到来!キャンプって楽しそう!家族でキャンプしてみたい!だけど一体全体何をどうしたらいいのかわからない、というあなた、大丈夫です。誰だって始める前は皆初心者。今ではすっかりキャンプ中毒のホリデー家族も同じ地点からスタートしました。このnoteがそんなあなたの一助になれば幸いです。(すみません、、1話では終わらないボリュームです。。)

それでは、はじめてのキャンプに行くまでのおはなし、はじまりはじまり〜。

はじまりはいつも唐突

それはまだ少し肌寒い3月頃だったか、会社の後輩Nからなんの脈絡もなく、こう話しかけられたことからすべては始まった。

後輩N、おまえはアホなのか。なぜ未経験者のお前が未経験者のオレを誘うのか。いや、キャンプに興味はあるよ。でも、一口にキャンプ行くと言っても、温泉旅館の上げ膳据え膳とはいかないわけで、経験者のサポートがあるならまだしも、俺もおまえも未経験者だよね?

そもそもうちの奥さんめんどくさいことが嫌いなタイプなのは君も知ってるよね。彼女の許可無しにキャンプなんか行くことなど夢のまた夢なわけ。

おそるおそる妻に相談してみる。

「あのぉ。。キャ、、」

返事はやっ!!

まさかノッてくるとは。。でも妻・デーが行くと言うなら腹は決まった。唐突な展開ではあるが、モノゴトのはじまりは大体が唐突なもんです。

そうと決まれば早速スケジュール調整。作戦決行日は2ヶ月後に決めた。準備の時間はたっぷりあるように思えるが、

そう、我々はまだスタート地点にも立っていないキャンプ未経験者。装備をなにひとつとしてもっていない!!(泣)

そもそも、キャンプで何が必要なのかまったく想像がつかない。高校では山岳部に所属してたものの、記憶を振り絞ってみるも、あの時張ったテントが一体どういう形状をしていたのか微塵も思い出すことができない。野郎どもが密集してテント内が汗臭かったことと、さらに寝袋はもっと臭かったこと、あとは部員が部室にエロ本隠してたことだけはぼんやり覚えている。嗅覚の記憶ってすごい(エロ本関係無いけど)。

あの頃とは違い、今回は家族と一緒に過ごすファミリーキャンプ。スポーツではなくレジャーなのだ。うちにはばあちゃんも娘もいる。野外だからと言ってもそれなりの快適さは担保しなければならない。

ファミリーキャンプを快適に過ごすための基本の空間構成を知る

なにせ未経験者、今どんなテントがあって、どれを選んだらいいのか皆目見当もつかない。まずはざっくりと「テント」でぐぐると、丸かったりとんがってたり、カラフルだったり迷彩だったり、なんだなんだ、、今のテントってこんなにもバリエーションがあるのか!ワクワク感すごい!

でも、あまりに種類がありすぎて自分達に合うテントが一体どれなのか、やっぱりわからない。ちなみに、ホリデー家の家族構成は、

・ホリ(夫)
・デー(妻)
・小学生の娘
・ババ(デー母)

この4人が快適にすごせる居住性を確保したい。

しばらくいろんなウェブサイトを眺めてるうちに、テント選びの大きなヒントを得ることができた。それは、

ファミリーキャンプで快適に過ごすためには「寝るスペース」と「くつろぐスペース」の2つを確保すると良い。

ということである。「寝るスペース」とは雨風や虫の侵入を防ぎ快適に就寝できるスペースであり、「くつろぐスペース」はご飯をつくって食べたり座って休んだりするスペースである。

「寝るスペース」は、ずばりテントだ。雨風をしのぎ、虫の侵入を阻むサンクチュアリ。これは未経験者でもイメージしやすい。
「くつろぐスペース」は家でいえばリビングですね。はやい話、椅子とテーブルがあればいっちょあがり!、、、なんだけど、それよりも大事なものが「天井」である。アウトドアなので、かんかん照りに晒されるとしんどいし雨はいつ降って来るかわからない。「天井」あってこそ安心してくつろげるリビング空間ができあがる。その「天井」をつくるにはタープと呼ばれる布きれをポールで持ち上げて張るのが一般的らしい。

ということで、、

これがファミリーキャンプで快適に過ごす基本構成だということがわかった。

テントとタープをPPAPなテントもある!

テントを建てて、タープを張る、なんかもうそれだけですごいキャンプ玄人っぽい。初心者的にはもっとお手軽な感じでいいんだけど、、と思ってたら、最近では「寝るスペース」と「くつろぐスペース」をPPAPしていっぺんに叶えてくれる「ツールームテント」となるものがあることがわかった。こりゃ便利そうだ。

そんなハヤオに騙されて

テントの分類は少し理解ができた。では、その中でもどこのメーカーのテントを買ったらいいんだろうか。幸いにも職場には(わけあって)キャンパーばかり。そう思って上司の席に目をやると、とあるメーカーのカタログを見つけることができた。

そのメーカーとは、オートキャンプブームの先頭をひた走る高機能なキャンプギアを作り続ける”snow peak”

表紙からして美しい、分厚いパンフレットに気分がアガる。どうやって使うのか未だ知らない様々なキャンプギアがびっしりと載っていてそっちに目を奪われそうになるが、まずはテントだ。

まずスノーピークだけで多くのテントの種類があることに驚く。「テント」と「シェルター」という分類もよくわからない。お目当のツールームテントらしきものを探してみると「2ルームシェルター」という項目の中にそれはあった。

ばばーーーーん!!!

(photo by snowpeak)

2ルームシェルター「トルテュPro」、、

これはどう見ても、、

金色の野に降り立つやつやん!?

カラーリング的に怒りで我を忘れて攻撃モードになってるあいつやん!?

かっこよすぎる!!

完全に一目惚れ。王蟲に見えたその時から心に火がついてしまい、もうトルテュのことしか考えられなくなり、仕事もそこいらにトルテュ情報をネットで漁る。ああ、トルテュ、トルテュ、いとしのトルテュ。。(ちなみにトルテュPROは2019年2月現在、廃盤となっております。)

どのサイトを見ても大体評判が良くその性能にケチをつけるものはいない(恋は盲目状態)。さすが商品名にも「プロ」の文字を備え、性能の良いスノーピークのテントの中でもトップラインのテント。しかし、キャンプ未経験者が持つことが許されるテントなのか。。そもそも値段もお高い2ルームテントなんて贅沢な選択なのかもしれない。心が揺らぐ。

ということで、やはりここは妻のデーに聞いてみる。

決断はやっ!!

まあ、長く使えるきちんとしたものを最初から買っておく方が結局お得だしね(自分への言い訳の常套句)。妻の後押しもあって心は決まったけど、念のためキャンパーの同僚にこのテントのことを聞いてみた。

「トルテュは建てるのちょっと大変だよ。買うならこのリビングシェルロングProにしとけって。建てるの簡単だから。」

「建てるの簡単だから。。
 建てるの簡単だから。。
 建てるの簡単だから。。
 建てるの簡単だから。。」

これはキャンプ未経験者にはかなり効いた。とにかく妻はめんどくさいことが嫌いなので、初めてのキャンプ設営で大変な思いをして「もう2度と行かへんわ」ってなるのだけは避けたい。スタイリング的にはトルテュが好みだったけど、このリビングシェルロングProは少し幅が広くて拡張性がある。何より十分王蟲っぽいから、金色の野に降りたてることに変わりはない。よし、テントはリビングシェルロングProに決定!

そこで同僚から衝撃の一言。
「ちなみにリビングシェルロング本体だけ買っても寝れないからね。」

は???、、、

よくよくカタログを見直すと、インナーテント、インナーマット、グランドシート、シールドルーフ、、いろんなオプションをつけてやっと「2ルームテント」として使えるようになることがわかった。おそろしやスノーピーク、、一体いくら使わせる気だよ。。

そして、テントを決めるだけでもこんなに考えることがあったのに、揃えなければいけないものはまだ山ほどあるのだ。

早速snowpeakの店舗へ行き、お目当のリビングシェルロングPro.(とオプション一式)を購入!まあほんといいお値段しましたよ。。立派すぎるテントを買ってしまったので、これでいよいよ後戻りはできなくなりました。

購入記念にぱしゃっと1枚!優しい店長のフランクで気持ちの良い対応につられて、「FDベンチRD」と「ワンアクションローテーブル竹」も購入。

折りたたむとコンパクトになるところがグッド。テーブルの畳まれ方は、まるで手品のようでよく出来ておる。

この勢いにまかせてスノーピークのフォールディングチェアも購入寸前までいくも、テント購入でのお財布インパクトに耐えられず見送り。妥協して3coinsで1脚1000円の折りたたみチェアをゲット。きっと椅子はまた欲しくなると思うのでじっくり探すことにしよう。

とりあえず、これで雨風しのげて、ゆったり、、とはいかないまでも座ってご飯は食べれるようになったよ。

いきなり散財したものの、準備はまだ始まったばかり!頑張れホリデー!負けるなホリデー!キャンプ場にたどりつくその日まで!

次回に続く。

↟↟↟↟↟↟↟↟↟↟↟↟↟↟↟↟↟↟
CAMPHOLIDAY
堀内 弘誓(Hirochika Horiuchi)

instagramでキャンプの様子を覗けます→
https://www.instagram.com/campholiday_/
↟↟↟↟↟↟↟↟↟↟↟↟↟↟↟↟↟↟

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?