コロンビアニュース #1 オトニエル、アメリカ輸送とペトロ殺人計画


どうも。ツイッターでは書かないようなコロンビアで起きたニュースについてぶつぶつ書いていこうと思います。


#1としましたが#2があるかどうかは分かりません笑


私が一番頻繁に更新しているツイッターはコーヒー関連の話が中心となっていて、フォロワーさんの中にはコーヒーに興味はあってもコロンビアで何が起きているか興味ないですよーって人も少なくないと思うんですよね。ツイッターでは文字数も限られているし、考えた結果自分のブログでそういった話題について自由気ままに書くことにしました(^ω^)


 


さぁ、今日のコロンビアのニュースは一人の男の話題で持ちきり。その男の名はオトニエル。「クランデルゴルフォ」という多分現在のコロンビアで最大級の麻薬組織のトップの人物です。


去年の10月、「ついに世界最恐の男を捕まえたぞ!!!」とお祭り騒ぎだったコロンビア。逮捕したオトニエルを輸送している写真と一緒に大々的に報じられていました。


政府的には「イヴァン・ドゥケ大統領が結果を残しました!歴史的快挙です!」という風にしたかったと思うんですが、後に「コロンビア軍が見つけ出して逮捕した」わけではなく、「オトニエルが自首したから逮捕した」んだということをオトニエルが証言しています笑 オトニエルの言っていることが本当だったら逮捕した時の動画は茶番だったわけです笑(真意は謎に包まれていますがコロンビア軍ってよくこういうことします笑)


まぁそれは置いといて・・


で、このオトニエルが今朝アメリカに輸送されました。コロンビアで相当悪いことをした麻薬関係者はアメリカに輸送されあちらの裁判にかけられ、あちらの刑務所で過ごします。コロンビアの刑務所はゆるゆるなので牢屋の中から組織に指示を出したり色々できるんですが、アメリカに行ったらそれがむずかしくなるとか色々悪い人にも事情があるみたいでアメリカ行きをみんな嫌がるんです。だからアメリカ行きを避けるために自分が知ってる組織の情報とかを話してアメリカ輸送を免れたりするわけなんですね。


オトニエルもいろいろ白状はしていたのですが、今回輸送という結果になってしまいました。それが国内で大きなニュースとなっており、国民の間で議論の的になっています。(何人か政治家の名前はあげていたそうです)


何が議論されているかというと「政府がオトニエルに喋らせないためにさっさとアメリカに送った」とかなんとかいう点。


オトニエルはコロンビア最大の麻薬組織のトップ。いろんな情報を知っています。


コロンビアの政治家たちにはこれらの組織と手を組んで麻薬の輸送を手伝っているという噂もあり(というかみんな知ってる)、政治家の家族や関係者が麻薬関連で逮捕されているとか当たり前のようによくあることなんですよね。


だからオトニエルがどの政治家と交渉したとかいう話をし始めたら困る政治家たちがいるわけなんです。今の政権メンバーは特に。


(今の大統領の黒幕と言われているU前大統領はパブロエスコバルの麻薬輸送専用小型機が安全に飛べるように裏で根回ししていたということを、パブロの右腕の殺し屋が証言していたりします。)


実はこの輸送が行われる今日、コロンビアの大手メディアのカラコルがオトニエルに「国民が知りたがっていること(上記)を直接聞きます!」とインタビューのアポをとっていたんです。


なので国民の中には「オトニエルに喋らせないように急いでアメリカに送ったのではないか?」と疑う人がいるわけです。まぁやりかねないので気持ちはわかりますがその真意はコロンビア政府しか知りません。


 


あと今話題の話をもう一点。コロンビアは今月1回目の大統領選挙をひかえています。前回行われた予備選挙では左派のグスタボ・ペトロが1位という結果になり、彼が1回目の選挙を勝ち取って2回目の決定選挙に進む事はほぼ確実と考えられています。


そんな彼ですが先週キャンペーンの演説を突如キャンセルすることを発表しました。理由は「ペトロ殺人計画があるらしいから」。


これをアンチ・ペトロの右派たちは「注目を集めるための嘘だろう」と猛烈に批判しています。警察も捜査しましたがそういった事実確認はできなかったと。


嘘つきと批判するのはまぁ自由ですが、コロンビアって過去に大統領になりそうだったリベラル派が殺されるって何回もあるんですよね。特にパブロエスコバルの80、90年代はそれが顕著で、4人の有力なリベラル派政治家が殺されてます。だからコロンビアってずっと右派が政権握ってるんですよ。やっとコロンビアを変える人物が出て来たぞ!と思ったら殺されちゃうんだから。


そんな過去があるコロンビア。ペトロが大統領になると困る人たちが暗殺計画を立てていてもおかしくはないでしょう。


私はペトリスタ(ペトロ主義者)ではないので彼を過剰に擁護したりはしませんが、これは「ペトロ嘘つき!」で片付けてしまうのはどうかと思うんですよねぇ。。。


 


 


さていかがだったでしょうか。正直皆さん興味ないと思いますが、自分の記録用としてもこういったブログはちょくちょく更新できればと思っています。内容は現在起こっている事実を書いているだけなのでその辺はご容赦くださいね。


ではまた。


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