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視聴者100%が「とても悪かった」を選んだ伝説のニコニコ生放送「モテコン」を知っているか?

(上部画像は、http://jin115.com/archives/52210575.html より)

いきなりだが、ニコニコ生放送を見たことがあるだろうか?その名の通りニコニコ動画での生放送で、放送終了が差し掛かると視聴者アンケートが取られる。

そのアンケート項目は以下の5つだ。
1.とても良かった
2.良かった
3.普通
4.悪かった
5.とても悪かった

このうち、全員が「5.とても悪かった」を選択した放送が存在するのである。

それが「モテワンコンテスト」である。

正確には「モテワンコンテスト2018制作発表 記者会見生中継」という放送内容での出来事。来場者数は1,643人、コメント数は838人と記録されている。

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動画概要欄は以下の通りだ。

モテワンコンテスト2018
ーここから、始まる。ー
http://www.mote1.jp/

「お笑い・モテ男女・ヒューマンビートボックス・カラオケ・バズコン・ゲーム」
誰もが総額111万円を獲得できるチャンスを得る一大イベント

「モテワンコンテスト2017」が昨年12月2日に幕張メッセで行われ、
1万2千人 以上の動員という大盛況の中幕を降ろしました。

今年はなんと8月4日土曜日 に開催決定!!!
本日は制作発表記者会見の模様を中継でお伝えします。
総合司会(人気Youtuberのあの方)の初発表をお見逃しなく!

【出演者】
総合司会(当日発表)
椿彩奈
神久保翔也
兵藤美帆
実験道場

● モテワンコンテスト公式YouTube
https://www.youtube.com/channel/UCJEUKd7WyJGJ82wBOH9pbCA
●モテワンコンテスト公式Twitter
https://twitter.com/mote1_jp
概要欄にある総合司会(人気Youtuberのあの方)というのは、ラファ●ルを予定していたようだが、結局断られてしまったようだ。

決して、個人による過疎配信というわけではない。S-Collection株式会社による企業としての案件であり、協賛金を得て開催したイベントなのだ。しかも2016年、2017年に続く3回目の開催である。

また当のイベントは、高校生ラップコンテスト、お笑いコンテスト、事業家プレゼンコンテスト、美男美女コンテストなど、様々なナンバーワンを競わせる内容となっている。

ちなみに、お笑い枠は当時無名の方が多く、サツマカワRPGが出場していたのが記憶に残っている。事業家プレゼン(2017年開催)では、ネパールで学校を創りたいと訴える方がナンバーワンに輝いていた。

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なぜここまで低評価に?

当放送を見たわけではないので、以下は憶測になる。ただ、筆者は2017年版のイベント生放送であれば視聴済みだ。その時のコメントを考えれば、内容が予想できる。
なぜならば、「マルチ商法モデ●アのイベントだろ」という意見が多数だったのだからだ。

当イベント(2017年版)へ、漫画家ピョコタン氏も言及していた。

この動画内でも、当時の2chでも、モテコン=マルチ商法のイベントという意見が散見されていたのだ。

ただ、マルチ商法の疑いがあるだけで評価は低くならないだろう。勿論原因が別にある。問題はモテコン及び、イベント運営者たちによる勧誘活動だ。

そもそもS-Collectionは何者?

S-Collection株式会社はイベント事業、通信事業、EC事業など扱う会社だ。

結論を言うと、会社代表は「事業家集団」と呼ばれる組織の人間だ。組織の構成員が入社したことを報告するメールも見たことがある。そして当時の「事業家集団」構成員は全員参加していた。

※間違えないで欲しいのが、あくまで「事業家集団」は当時モデーアと提携した組織であるため、モテコンとモデーアは無関係である点だ。一般的には同義となってしまうのも仕方がないのだが。

モテコン初開催と次の2017年にて、その「事業家集団」の中に居たので実情は把握している。開催にあたって全体に以下が通達された。「友達にチケットを販売すること」「美男美女コンテストへ該当する友人が居れば勧めること」だ。

モテワンコンテストの問題点

問題は販売行為、イベント内容が挙げられる。
「事業家集団」は当時ネットワークビジネスの活動もしていた。つまりネットワークビジネスの勧誘行為の傍ら、知り合った友人にチケット販売をしていたのだ。
その結果「モテコン=怪しい」「変なイベントに誘われた」という認識が強まっていった。

しかもチケットの価格はB席8000円で、イベント内容は前述の通り、ラップ、お笑い(ほぼ無名中心)、美男美女コンテストである…。
チケットを買わされたことに不満の声を上げる人もいた。「貴重な休日を…」など。

また、実際に参加した人も生放送で見ていた人も、ある一点に違和感を感じたようだ。それが「大して面白くないのに会場が盛り上がり過ぎている」というものだった。
これは、構成員が面白くなくても笑うなど、イベントを盛り上げることを習慣づけられていたからなのだ。皮肉にも良かれと思った事が自分達の首を絞めることになった。

イベント外としても、過去「事業家集団」から不快な勧誘を受けた人が参戦していた。モテコンというイベントで「事業家集団」が表に出たので、好機とばかりに叩きだしたのだ。

そして…

以上のような怨嗟が積み重なっての「モテコン2018年生放送」である。

擁護するファンを構築するに至らなかったのも、アンチを増やしていったのも、因果応報と言わざるを得ない。

当件を取り扱う記事、http://jin115.com/archives/52210575.htmlのコメント欄にも、様々な感想が書かれていた。当時生放送で書かれた内容に近いのではないだろうか。一読の価値があるかもしれない。

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他の事例

内容は以上だが、折角なのでアンケートワースト生放送について調べてみた。

https://dic.nicovideo.jp/a/ニコ生アニメアンケートの記録一覧 によれば、「けものフレンズ2」9話上映会だったようだ。

来場者数654,157人。
1.とても良かった 2.6%
2.良かった 0.2%
3.普通 0.6%
4.悪かった 1.2%
5.とても悪かった 95.3%

前作が非常に人気だった反面、そのファンを裏切る行為により大きな恨みを買ってしまったのだろう。

大衆は感情で扇動するのが基本だ。嫌われるような行為を取ると、必要以上に鉄拳を食らってしまう。


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