日本酒で広がるユニークな食体験、新しいつながり
おばんざいと日本酒や インタビュー(1)
若手の夜明けMeetupで日本酒に合うおいしいおばんざいを提供してくれているフード&ドリンクユニット「おばんざいと日本酒や」。20代にして日本酒に魅了されたという二人はどのような思いを持って活動しているのか、お話を伺いました。
春那 月に1〜2回程度、会場を借りて二人でおばんざいと日本酒を振る舞うイベントを開催しています。最近は下北沢のシェアキッチンで開催する事が多いです。
京香 このイベントが日本酒を飲む新たな出会いのきっかけになればいいな、という思いでやっています。「日本酒ってこんなにおいしいんだ、色んな合わせ方や楽しみ方があるんだ!」と知る間口を少しずつ広げていきたいんです。多くの居酒屋では日本酒に和食を合わせますが、実は日本酒って和食・洋食・中華、何でも合わせられます。ピザと熱燗なども意外と合うんですよ! 香り高いお酒や酸味が強いお酒など、同じ米と水からできていると思えないぐらい味の幅が広いので、いろいろな楽しみ方ができるのが日本酒の魅力です。冷酒でも熱燗でも楽しめるし、ロックでもソーダで割ってもいい。古酒・熟成酒を燗にしてシナモンを少し入れるのも美味しかったり。日本酒って楽しみ方が無限だなと感じます。
春那 以前、バニラアイスに熟成酒をかけて食べたらめっちゃおいしくて! 大人のデザートという感じでした。そういう食べ方を知っていると、生活の中でも日本酒がさらに楽しめますよね。先日のイベントでも、おばんざいにハーブソルトを使ったりチーズを入れてみたりしました。大半は和食をベースにしているけれど、ちょっと枠を広げることは意識してますね。もちろん、煮浸しのような定番メニューも作りますが、珍しい素材を使ったり、お出汁にこだわったり。そういう食体験の面白さは大切にしています。
京香 昨年から毎月開催していて、多いときは月2回開催することもあります。回を重ねるごとに来ていただける方も増えていて嬉しいです。お客さんも「ここに来たら誰か知ってる人いるだろうな」って気軽に来てくださる方が多いですし、思わぬ人と再会みたいなこともよくあります。食事と人にスポットを当てて、温かい場づくりを心がけています。
春那 京都に好きなおばんざい屋さんがあって、そのお店も居合わせた人と話せる雰囲気があるんです。私たちもそんな空間づくりをしたいなって。ご飯を食べるのが一番の目的やけど、隣にいる人の会話が聞こえたり、ちょっと当たったりするから、そこから会話やつながりが生まれる。
京香 逆に、みんなつながっていない部分はないんだなって感じます。同じ場所にいて、何かしらの共通点があるんだったらやっぱりつなげたいですし、その共通点を見つけるのが、私たちの役目だと思います。
春那 食事があって、人がいて、つながって。おばんざいと日本酒やの活動を通じて、そういう一期一会の温かな空間を食の背景にある物語とともに伝え創り続けていきたいです。
インタビュー(2)へつづく
おばんざいと日本酒や
食とお酒が好きな春那と京香によるユニット。様々な店で不定期開催。季節や地域ごとのおばんざいと日本酒を出すスタイルをベースに、食事を楽しむ場づくりをしている。そのほか香りなど様々なコラボレーションも行っている。
Instagram: https://www.instagram.com/obanzaitosake/
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