2024年 奈良に行ってきました③+

奈良旅の最終日の午後は、国立国会図書館 関西館(京都府相楽郡精華町)に向かった。

「京都駅」から近鉄京都線急行で30分 「新祝園(しんほうその)駅」下車。奈良交通バスで13分、「国立国会図書館前」で降りると目の前に大きな建物が。

国立国会図書館 関西館 正面

図書館見学の事前申込時、午前は定員で入れなかったが、午後は私1人だった。警備の方に見学の旨を伝え、所定の場所で待つ。時間になると、職員の方に部屋に案内され、関西館の機能や役割等のガイダンス映像を10分視聴。その後、貴重品以外の荷物を部屋に置き、職員の方について本館の閲覧室、普段一般の人は入れない書庫と、書庫棟を60分見学した。

正面入口を進むと地下に続く階段がある。
地下1階が開架閲覧室の入口。
開架閲覧室へ続く入口

開架閲覧室は、天井からの自然光が入り明るく気持ちがよい。定期的に特集コーナーもあり、雑誌、新聞、参考資料など、新刊を手にとれ、近所にあれば、通ってみたくなる空間だった。
見学を待つ間にも、開架室へ入っていく杖をついた高齢の方が何人かいた。

関西館の特徴としては、開架閲覧室の並びにアジア情報室がある。アジア言語資料やアジア関係資料を収集・所蔵している。アジアの国々の新聞が、見渡す限り棚に並び、壮観だった。特に中国は種類が多いとのこと。

書庫は本館地下2階から地下4階
そして、本館と同じ大きさの建物が後ろにもう一棟あり、書庫棟(令和2年完成)となっている。保管場所が足りなくなったら、またその後ろに増築できるようになっている。

書庫に入る際は、外界からの汚れや侵入菌を防ぐ為、靴にビニールカバーをつけて見学した。

学術雑誌や国内雑誌を保管している棚。
JRになる前の国鉄時代の時刻表もあった。
創刊から長く続く雑誌の棚は見応えがある。
ガラス窓ごしに見た自動書庫。
覗き込むと深い。高さがある。
和綴じ本も自動書庫で保管場所へ戻す
指定した棚の箱が到着する様子。

書庫棟は、資料の長期保管の為に気温22°c、湿度55%をめやすに一定にしている。窓は少なく、天井は低く、重いドアや、出入りのセキュリティが徹底してあり、閉所恐怖症でない私も、長くいるとくらくらしそうに感じた。写真で見ると普通の図書館と変わらないが、とにかく広い。

安全バー付き書棚。

東日本大震災を受けて、地震の際、資料が棚から飛び出ないように、安全バーの設置を徹底したとのこと。

↓同じような書庫が長く続くので、色分けがされていた。

手動式周密書庫

見学にくる人を聞いてみると、子供連れの方や、学生、大人など、様々とのこと。利用は18歳まで待ってもらわないといけないが、地元の小学生なども職場体験や見学でやってくるとのことで、子供がくると賑やからしい。それから、エレベーターの壁に段ボールが四方に貼ってあった。搬入時、資料が重く壁にぶつかるので外せないとのこと。倉庫といってよい空間。図書館はいろんな人が働いてそうだった。

関西館は書庫の資料所蔵数、現在約1900万点だという。また、古い資料は東京館で順次デジタル化しているが、デジタル化し終わったものは関西館に保管されていくという。増えるしかないものもあるのだな。

芝は、横にスライドする自動芝刈り機で管理。斜面の裏側がガラスになっていて地下の閲覧室に自然光が届く。
初めて見て知る事がたくさんあった。

場所が、関東でいう筑波研究学園都市のような地域だそうで、バスで来た時も、関西館の周りは、空が広く見える。企業の大きな研究所が並んでいるのが見えた。

今回は見学後、京都駅に向かい友人と合流し帰宅したが、時間があったらもう少し使い方を学んで館内の資料を利用したり、本館のカフェで休憩したり、ゆっくり過ごしてみたい。

あっという間の2泊3日だった。楽しかった。今年は自分にゆとりがないと(いつもなのか)感じる。体力をつけて、また旅行にいきたい。

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