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9| プロジェクト別振り返り -オフィス工事監督-

こんにちは!

フィリピン、カミギン島での生活が気づけばもう早くも12か月目になろうとしています。

1年間、ここで携わった想いれあるプロジェクトたちを振り返っていきたいと思います。

栄えある第1回は、NPOの教育系インターンだと思って現場に先に行ってみたら、いつのまにか工事監督になっていた話です。

2019年3月の終わりにフィリピンカミギン島に到着し、現地の教育課題を解決したいと意気込んでいた中始まったのが、オフィス改修の工事監督の仕事でした。

このように書いてしまうとあまりにも話が飛躍していて、理解が追いつかないかもしれません。笑

なので初めに、このプロジェクトの全体像を大まかに説明させて下さい。このプロジェクトは、フィリピン側(カミギン)と日本側のお互いが持つ課題を解決ができるようなwin-winの国を跨いだ教育系のビジネスでした。

「日本企業さん達と協働し最高のサービスを日本の学生たちに届ける」
そして同時に、
「所得の安定した職が少なくカミギン島の人々現地に雇用を生み出し、この場所の人々と共にそのサービスを作す」
という大きな想いが馳せられたプロジェクト。

(雇用を生み出すとの話ですたのですが、カミギン島の職って本当に限られていて。最低賃金(一日フルタイム8時間で750円)が守られている職場はほとんどなし。会社からの社会保険系のサポートもない場合がほとんど。
でも、それ以外に選択肢がないからその労働条件で働くしかないというのが、現状)

その、オフィス工事たるものは、現地スタッフが将来的に働くことになるオフィスの環境を整えるためのものでした。

このチームの中に入って現地で動かせて頂いてる経験は、なかなかこの年齢で得られるものじゃないと思います。

それ故に、背伸びをしながら働いている感覚もあり、本当に刺激的でワクワク。

こういったプロジェクトを責任ある社会人として、進めていくカッコイイ大人になりたいなぁとも感じさせらました。

オフィスの工事監督として

事前情報が頭に入ったところで、話を行動ベースに戻します。ここからは工事監督としての業務について、お話しすることになります。

実際にやっていたことは、工事現場のおじさん方の作業応援、工事の実務、工程スケジュール管理、必要物資の発注、各業者とのやり取りなど。

それを、人は工事監督と呼ぶ。
当然のように、現地の働き手の皆さんにはエンジニアの専攻の学生がインターンシップでフィリピンに来ていたと思われていた訳です。

今思えば、改修工事のデッドライン近かった6月辺りは、エンジニアのおじちゃんに泣きそうな顔で日程調整のお願いをしにいったり、島の権力者のの手を借り、あの手この手で工程を完了させるために現地の皆さんのお力を借り倒す日々。。。笑

5月から6月周辺が肉体的に一番追い込んでいたのかもしれません。

訳あって一人で、タイル張りの段階の埃っぽいオフィスを掃除しているときにも、電話して話を聞いてくれる同期や日本のパートナーがいてくれたことは大きな救いでした。

物を動かすために人を動かす

そんな力仕事をやり抜く中で、違う文化の中で、

同じ言葉でも受け取り方が違う人々と仕事をする際に相手の立場を想像すること。

どのようなコミュニケーションを取れば、完成させなければいけない達成できるのかを考えること。

そういった中でどうすればあの人たちは動いてくれるだろうかと思考を凝らし、日常ベースでそれを実践できる場があったなんて、

今思えばとても恵まれた環境にいたんだなぁと。

現地の人とのコミュケーションから学ばせてもらったこと、本当に多かった。

教育系インターンで工事監督なんてなんでやらないといけないんだ?

と思ってしまえば、そこで終わりなのかもしれない。

でも、その先の

この島の人々のために雇用を作る」

という大きな目標が私を常にモチベートしてくれました。

その目標に対して、現地の課題と合致する納得感があったからこそ、目の前でやっている事がコンクリートの壁打ちや端仕事であっても、意義を感じながら取り組むことができたのだと思います。(自分ブラック企業向いてそう)

あとは純粋に、自分が今まで飛び込んだことも、飛び込む予定も無かったような新しい分野に途上国であるフィリピンで半強制的に携わることになり、そこに新鮮さを感じて楽しかったです。

また、この物を動かす経験の中で強く感じたことは一つのプロジェクトが成功するためには見えない所で、現場で本当に多くの業種が関わっていて、その全ての仕事がプロフェッショナルとして為される必要があるいうことでした。

物品業者、港で輸送物の管理をする人、トラックの運転手、工事現場のおじさんect... 管理者から肉体的に働く人まで、全ての人がいるお陰で一つのオフィスが出来上がる。

本当にかっこいいんだよな。

人々が仕事することの流れを目の当たりにした経験でした。

このプロジェクトには一年を通して、工事監督としてのみならず、様々な角度からもずっと関わらせてもらってきました。

次の回では、現地の人材採用で募集から採用選考まで従事した経験を書き残したいと思います。

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