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全テ嘘ダラケ #1 「充実の休日」
よく晴れた日曜の昼。
だぼだぼのTシャツと、もっとだぼだぼのTシャツを並べて干す。
おふとんのシーツも、今日ならなんの問題もなく乾きそうだ。
道路を挟んで向こうの公園から、子どもたちの元気な声が聞こえてくる。
思いのままに、何にも制限されずにはしゃぐ声。大人になったわたしたちが忘れてしまったもの。
あの子たちにも、親たちにも、わたしにも、いい一日になりますように。
そう祈って、部屋に戻った。
…
…
…
◆other side
飲みすぎて寝過ごした…けど洗濯はしなきゃ。
前はお気に入りだったTシャツも、今では立派なよれよれパジャマ。田舎の母から送られてきた、防犯用の男物Tシャツと一緒に干す。意味があるのかは不明だ。
まだ今日の太陽のテンションについていけず、シーツに顔を押し付ける。
ヤバい。加齢臭まじヤバい。自分で気付くようになってしまった。これも洗濯しなければ。
洗い終えたシーツを持ってベランダに出ると、突如響き渡る叫び声が頭に響く。数年前に流行ったあの曲のサビが一瞬にして脳みそを埋める。
だがしかし、だがしかしだ。元気に育てよ。そしてわたしの年金の糧となr
わたしは微笑み、二度寝を始めた。
おしまい
※これはフィクションです。
※フィクションったらフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。
※関係ありません。(大事なことは二度言う)
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