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女々しいということ。

女々しいは、女性には使わない。
そもそも、この表現も現代では問題になる。

本日、私は大きな決心をした。
せざる終えなかった。
結果から言うと、子宮全摘手術を
受けることが決まった。

終わりはいつでも向こうからやってくる。
私には選ぶ権利がない。

6年前に見つかった筋腫は、すくすくと育った。
まるで、もう一人の子供のように。

子宮腺筋症と名付けられた
よそよそしい名前を理解するのに時間を要した。

先生は何度も繰り返し言葉を選んで
子宮を残したい私の気持ちに立ち入らないように
説明してくれた。

子宮喪失からくる不安が大きく
私は自然に女であることを閉じたい。
そして、子宮残す方向でここまできた。

変形して、もう子宮かなんだかわからないものに
何も思えなかった。

「あ、取ります。全摘で。いいです。」

先生に、同じ説明をさせたくなかった。
笑いながら診察室を出て、入院前検査のため
院内をくるくると回った。

踊るようにまわった。
笑え笑えと回った。途中、看護師に声をかけられて
自分が乖離してしまうほど泣いているのに気づいた。

彼女に話を聞いてもらい「決めたの。偉かったね」とやけに爽やかな励ましと
赤子のような扱いに安堵した。

女々しいが子宮を取るということが
私にとっては思った以上に大きいことであった。

人は真実を目に前にした時にだけ
飲み込める感情がある。

飲み込めないとき、こうやって吐き戻ってくる。

それでも、全ての検査を終えた私は入院前のスケジュールと全身麻酔のことなどの説明を受け
がらんどうのまま帰宅した。

女々しいは女性に使わないとのことだが、
今日はあえて使いたい。

女々しい私は9月28日入院し
身体の一部である子宮を摘出する。


なんでも嬉しいお年頃です!よろしくお願いいたします🙇