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モノクロだけど実はカラーフィルム

この投稿は、音声でもお聴きになれます。
standfm
#291モノクロなのにカラー現像

https://stand.fm/episodes/60e3a040f8992e0006615bfc 



📸モノクロフィルム写真に興味がある。
📸撮ってみたいけど二の足を踏んでしまう。
📸フィルムカメラの使い方が全く分からない。
📸フィルムカメラを手に入れたばかり。

そういった方々によかったら使ってみてほしいフィルムをお勧めしたいとおもいます。

かなりレアな商品ですが、慣れていない方にも優しい高性能のフィルムです。
私も気に入ってる自分の作品の中に結構使ったものがあります。


商品名は、
ILFORD 
XP2 SUPER

です。

デジタル写真では、撮った後すぐ画像を見る事が出来るので暗すぎて何が写っているか分からない。
明るすぎて白く飛んで何が写ってのかが分かりづらくなった場合。
もちろんその場ですぐ見られるので撮り直しが出来ます。

ところがフィルムは現像するまで自分の撮影時の露出設定。
撮影のデータ設定が、そのフィルムの性能に合っていたかどうかは現像作業を終えてみないと分かりません。

そして、ある程度はプリントをする時点で修正が可能ですが。
その範囲はとてもシビアです。
少しでも性能に合致しない露出設定で撮影した場合は、修正しようとするとザラザラで、粒子の粗い画質の悪いプリントになってしまったり見映えの良くない写真になってしまいます。
(ただし、作品の内容によっては返って画質の粗さがカッコ良くなるような写真も有ります)

その露出設定に慣れるまでには、繰り返し練習が必要です。
ところが、このフィルムを使うと結構な失敗撮影でもプリントが可能です。
画質も、大変良い写り方をしますのでその点でもお勧めします。



フィルムサイズは2種類
✅135ミリ/35ミリフィルム
✅ブローニーサイズ/120ミリフィルム
が販売されています。


大きな特徴は、

モノクロフィルムなのに現像の処理がカラーネガフィルムと同じ現像機械で行える所です。
つまり、皆さんお住まいのご近所の写真屋さんカメラ屋さんでスピード写真プリントの現像機械でできると言う事なんです。
(一部店舗では、別の外注先での作業の場合もあるようです)

本来、フィルムの現像はカラーとモノクロでは作られた材料が違っていますので現像の処理方法。現像薬品液も違ってきます。

このフィルムは材料がカラーフィルムの材料を使って作られているんです。
けれども、モノクロ写真ですから単色と言うことになります。
カラーフィルムはフィルムの材料に色素を使って画像を作り出します。

本来のモノクロフィルムがハロゲン化銀と言う銀の化合物を薬品処理して画像・グラデーションを作り出します。

ちょっとわかりづらくなりましたかね。

簡単に言うとこの製品を使えば撮影してすぐ最寄りのご近所の写真現像店に出せば数10分。
1時間も待たないうちに現像そしてプリントも受け取れる。
モノクロフィルムなのです。
今は、現像後に画像のデジタル写真化サービスをしてくれます。

ところが、通常のモノクロフィルムは現像を頼むとなるとご近所の写真屋さん・カメラ屋さんなどで依頼すると1週間前後かかってしまいます。

モノクロフィルム専用の現像工房に送って、処理が終わったものをプリントしてから戻って来るのを待たなければなりません。

そして、このフィルムであれば最寄りのお店でプリントしてもらうことも可能です。
プリントだけであれば通常のモノクロフィルムでもお店が断らなければやってもらえます。

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優しくて高性能な理由
多少の露出撮影時のカメラの設定が失敗していてもこのフィルムは受け幅っていうんでしょうか?
どんな無理難題も受けて立つフイルムなんです。
画像としてプリント出来る限界幅の事をラチチュードと言います。

商品の表示としては感度の設定ISO 400と表記があります。が、
これはあくまで目安。

カメラにお詳しい方も驚かれると思います。
ISO感度設定を150〜1800までを増感現像・減感現像等の特殊な現像処理をせずともそのまま、何の問題なくプリントができると言う魔法のようなフィルムなんです。

そしてその画質性能(粒状性)も非常に高く。
簡単にプロが撮ったような露出撮影設定でなくとも高品質なプリントが可能と言うことです。

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まとめ

以上のことからマニュアルカメラの慣れていない方。
撮影の設定、露出設定に不安のある方。
高価な自動設定カメラがなくとも。
安い価格の自動カメラ等でも。
撮影条件を選ぶようなかなり古いカメラでも。
このフィルムで、撮影しておけば失敗が非常に少ない。
と言うことになります。

撮影する時の
明るさ暗さにおいてどんな条件でもドンと来い。と言う事です。

おまけに、
手軽に近所のお店で早く写真の仕上がりを受け取れます。

かなりマニアックになってしまいました。
もし気になった方は、
商品名で検索しましたら、モノクロ写真用品の通販のページが出てきます。
このサイトにフィルムのデータシートのPDFリンクがありました。
よかったら検索してみて下さい。


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