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美しい機械図面

この記事を読んでくれている人の中にどれほど機械設計者がいるだろうか。

ちょっと不安ではあるが、図面に関して思うところを書きたいと思う。

機械設計者にとって、仕事のアウトプットが2次元図面である。

「いまどき3次元じゃないの?」

と、思う人もいるだろう。

3次元で設計しても、2次元図面が無ければ、今でも精密な「ものづくり」は出来ません。

考えてみて下さい。

加工の現場で、寸法と公差をPC操作して読み取る訳がない。
設計意図や思想もわからない。

ランダムアクセスできる紙の図面が全てである。

さて、ここで図面の書き方が問題になる。
みなさんどんな図面書いてますか?

位置基準、方向基準を定めて基準から寸法入れるくらいはしてますよね。

ここで、データム設定して、幾何公差をきちっと入れて、はめあい公差も使ってますか?

いまだに注記を10個も20個も書いてませんか?

幾何公差は半世紀ほど昔にJIS規格化された製図法です。国際標準規格ISOでも共通です。

大手企業でもまともに教育せずに、幾何公差書かずに、公差入れまくって、注記書きまくる図面をよく見かけます。

時代に取り残された重鎮が、古臭い書き方を推奨してる場合もありますね。

「幾何公差なんか書いても、加工屋はわからへん!」とか言い放つ輩もいます。

「いやいや、クライアントが使わないから覚えないんだよ!」

幾何公差だけの問題ではないが、とんでもない図面を検図もせずに出図されているのをよく見かける。

加工しやすい寸法、測れる寸法、入れ方ひとつで全然変わるのです。

2次元図面はメカ屋の設計思想を全て盛り込んだ、最終アウトプットなんだ。

だから、正しい美しい図面を描きましょう。

もし、機械製図教えて欲しいなど、ご要望あればコメント下さい。
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