人に求められたとき

これまであんまり人に必要とされてこなかった。

個人単位ではあったけれど、集団の中で必要とされた感覚って感じたことがなかった。

でもこの間、あと「ひと月でこの部署からもいなくなっちゃいますからねー」なんて話を同じ部署の人としていたら、その人は咄嗟に自分の腕を掴んで「離さん、行かせん」って言ってくれた。


その人は何気なく、どちらかというと少しネタ的な感じでやったんだと思う。でも、そのとき確かに、「この部署で必要としてくれてる」と感じることができた。


とっても嬉しかった。

その人からしたら、ただのその場限りのことだったのかもしれないけれど。でも、それでも嬉しかった。


個人に必要とされるのはハッキリ言って簡単だ。

でも集団からとなると、ハードルは途轍もなく高くなる。

自分は今まで叶わなかった。集団行動苦手だし、群れるのも嫌いだし、ずっと仲間外れにされることが多かったから。


集団から受け入れられるの、諦めてたけど、叶ったともいえるほど確実なことでもなかったけど、片鱗だけでも触れられた気がして嬉しかったんだ。


というお話。

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