太陽のパスタ、豆のスープ

宮下奈都さん著
昨日書店でなんとなく惹かれて買いました。
こういう時の直感は結構冴えてるかも。


読んで、いろいろ考えたことがあるので書き留めます。


今、お金に関する資格の勉強をしている。
資格の勉強は始めてよかったと思うけど、本当はただただお金を貯める方法が知りたかっただけなのよね。何も分からなかった上に、離婚してお金がなくなってしまったから。
すぐ資格と結びつけちゃったのは、どうも頑張って勉強しないといけないような気がしたからなんだよねえ。そうしないと、自分には価値がないような気がした。
本当は、資格なんかなくてもよかったんだ。
いざとなったらプロに相談するのが一番なんだから。

料理もそう。
食生活アドバイザーの勉強だって、歳の離れた前の恋人に少しでも長生きしてほしいなと思って始めたから、距離を置くことになった時点でやめてしまった。
あれは長い目で見たら自分のためにもなったと思うけど、とにかく始める動機は自分のためじゃなかった。

今も、料理は実家で当番の日に作るけど
なんとなくSNSに載せなきゃ、きれいに作らなきゃ、そんな気持ちがどこかにある気がする。
なんで?誰のために?
本当はもっと見栄えが悪くてもいいから、楽にできて美味しい料理を作りたい。

好きなアーティストのライブが、普段なら寝ている時間に生配信された。
まだ寝ていたかったけど、目覚ましをかけて、無理やり起きて、楽しかったけど翌日体調不良、メンタル不調。
なんのための早起き?

結婚もそう。
決めた時は、確かにずっと結婚したかった相手だったから、嬉しかったけど、誰かにいいねって言ってもらいたくて、いろんな人に報告。
結婚式の前から少しずつうまくいかなくなって、でも友達や家族に弱音吐けなくて、結局鬱になって離婚。
なんのための結婚?

前の恋人とも。
年齢差があったから、子供のこととか自分でしっかり考えなきゃいけなかったのに、幸せになれるから、子供も育てたいと思ってる、って言葉に流された。
子供育てる自信ないから、離れた方がいいと言って掌返されたり、やっぱり一緒にいたいと言われたり。
好きだったから一緒にいたけど、だんだん苦しくなって。
なんのための付き合い。

波風立てたくないがために、あまり見たくない人のSNSをフォローして。
人を羨む気持ちに蓋をして苦しくて。

職場でも欠員補充のため新しい仕事を覚えたばかりなのに、上司にちくちく怒られて。

誰のために生きてきたんだろう。
なんのための仕事だろう。
なんで身体壊したんだろう。

自分のやりたいこととはなんだったんだろう。


もう少し自分のために生きてみたいな。
人の目を気にして流されてきたばかりだった私にとって、そんな風に考えるきっかけをくれた小説でした。

お風呂で湯船に浸かると自分のいけなかったところがあふれるように思い浮かんできて、胸が潰れそうになりながら後悔して…という主人公の気持ちの描写があったけど、それが私と全く一緒だった。
二十代は焦るもの、三十代になると急に楽になる。そんな言葉もあった。
いつか楽になる日が来るかな。
そういえば、私も前より森の香りの入浴剤を入れてゆっくり浸かれるようになったな。


青空マーケットに行ってみたいな。
そのうちやりたいことリストを作って、その中に青空マーケットもこっそり入れておこうと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?