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変な人寄ってくる。

30代半ばを過ぎ、なんとなく自負していることがある。
「大体、変な人に遭遇する。」

それは大体、世の中で言う「変な人」で、見かけも言動もトリッキーな感じなんだけど、本当に遭遇する。
私の長所はそういう人を変というより、面白い=トリッキーな人と思ってしまう所で、長所って言ってるところからして、性格が腐りかけているとも自負している。でも、すごくピュアとも思っているから質が悪い。
そこで今日は、記憶の中で一番古いトリッキーさんを書いてみよう。

あれはまだ私が小学生の頃で、「アレグリア」というシルクドソレイユの
ツアーに叔母が連れて行ってくれた時の話だ。
お気に入りだった白い小花の散った紺色のワンピースと白い帽子を被った
無垢な私は初めてのサーカスにわくわく。
チケットを片手に、入場する列に並んでいたのだが、
そこで事件は起こった。

どうやらジグザグS字の整列の向こう側が騒がしい、
「⁉」
私の視界に入ったその騒がしいもの、


レインボーカラーの全身タイツ、頭が水色のおじさんだった。

「え、サーカスってもう並ぶところから始まっているの?
大人は何も私に教えてくれなかったの?」
と、おじさんを目の前に軽いショックを受ける私。

その後、アレグリアが素敵だったことは覚えているものの、
とにかくレインボーおじさんのことが頭から離れなかった。

ちなみにそのおじさん、

志茂田景樹さんだったらしい。


もしどこかでお会い出来たら、アレグリアの感想を聞いてみたい。

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