かめちゃん

ONE PIECE大好き社会人。普段はソシャゲ(バウンティラッシュ)に夢中。Twitt…

かめちゃん

ONE PIECE大好き社会人。普段はソシャゲ(バウンティラッシュ)に夢中。Twitterではあまりつぶやかない趣味や関心事について書きます。

最近の記事

言い方は発言内容と同じくらい大切である

 カタカナ言葉は本来の意味から浮遊して空疎な言葉遊びの道具になりがちだ。コミュニケーションもその一つだろう。私はよく意思疎通と言い換えている。つまり、お互いの思いを正確に伝えられるかが目的となる。  世の中には「厳しい言い方だけど、あなたのためを思って言ったんだ」という主張がよくある。これは誤解であり、言い方が厳しければ、発言内容も厳しいと相手に受け止められるのが普通だ。  私の愛読漫画ワンピースでビビが幼少期に火薬庫に入りペルにビンタされて激怒された場面がある。これはペ

    • 借りた金を返さない人の思考回路

       莫大で到底返済不可能な金額でもない限り、借金をなかなか返済しない人は「金を返したくない」という心理を少なからず持っていると思います。そんな偏見をいっそう強く確信したのはこちらのTwitter漫画。  Twitter上では「あり得ない」「どうかしている」という風に非難ごうごうの嵐でした。ちゃんと漫画の中でそもそも金の貸し借りは止めておこうと釘を刺しているにもかかわらず。恐らく、このような「金を返したくない」という感情が発生すること自体が許しがたく不愉快だし道徳的に悪だと断罪

      • 【ONE PIECEバウンティラッシュ】「敵を無視してお宝を奪取できる」特性とゲームバランスの崩壊

         ONE PIECEバウンティラッシュというスマホゲームはご存知でしょうか?大人気漫画ONE PIECEに登場するキャラクターを使い、4人vs4人のチーム戦でステージに散らばる最大5つの陣地「お宝エリア」を奪い合うアクションゲームです。  制限時間3分以内に、より多くのお宝エリアを確保できたチームが勝利します。単純なバトルゲームのように、ただ敵を力まかせに倒しまくれば勝てるわけではなく、いかに4人で連携しながら敵から効率よく陣地を奪い、守り切れるかを考える、高度な状況判断と

        • デスノートと殺人の正当化

           少し前までジャンプ+で漫画『デスノート』の序盤が期間限定で無料公開していたため、連載当時のおぼろげな記憶を頼りに読んでみましたが、大変面白かったです。  いきなり本題ですが、夜神月(ライト)が明らかな犯罪者以外にも手を下すようになったところが彼の価値観が歪む分水嶺だったかと思います。そもそも現代社会では、民間人が殺人を含む制裁行為を他者に実行する権限はありません。暴力は警察や軍隊という国家の公的機関が独占しており、かつ独占しなければならないということになっています。しかしこ

        言い方は発言内容と同じくらい大切である

          ドラゴンボールの今後

           2024年3月1日にドラゴンボールの作者である鳥山先生が亡くなった。自分はドラゴンボールが連載終了した1995年に生まれたため、連載中をリアルタイムで体験した世代ではない。にもかかわらずドラゴンボールには多大な影響を受けてきたし、今でも折に触れて愛読している。  リアルタイム世代ではないのにドラゴンボールに親しみを持てるのは、連載終了後も盛んにメディア展開されたからだ。GTのようなオリジナルアニメはもちろん、スパーキングシリーズのようなゲームソフトも大いに反響を呼んだ。鳥

          ドラゴンボールの今後

          映画『ダークナイト』終盤のフェリー起爆をめぐる心理

           前回、『ダークナイト』シリーズ第一作『バットマンビギンズ』のシナリオを全体的に振り返りましたが、今回は『ダークナイト』の、特に終盤のフェリー起爆をめぐるゴッサム市民の葛藤と選択に焦点を絞り、私なりの解釈を書き留めます。  いきなり全体的な感想を話してもよかったのですが、本作は正義と悪をめぐる実に様々なテーマが各場面に散りばめられており、総論よりも、まずは個々の魅力的な場面を紹介したいと考えました。  終盤のフェリー起爆をめぐるシーンについてですが、これは次々と犯罪を引き起

          映画『ダークナイト』終盤のフェリー起爆をめぐる心理

          クリストファー・ノーラン監督『ダークナイト』シリーズ(バットマン・ビギンズ編)

           アメコミのヒーロー「バットマン」を題材とした映画であり、大学生の時にドはまりして幾度となく見返したシリーズです。  全三部作で、一作目の『バットマン・ビギンズ』(2005)、二作目で最も話題となった『ダークナイト』(2008)、最終作の『ダークナイト・ライジング』(2012)から構成されています。このシリーズの魅力について語ります。 主人公と敵は表裏一体の存在  ゴッサムシティというアメリカのニューヨークをモチーフにしたであろう大都市の歴史的大企業の御曹司ブルースウェイ

          クリストファー・ノーラン監督『ダークナイト』シリーズ(バットマン・ビギンズ編)

          原田眞人監督『突入せよ!あさま山荘事件』

           1972年2月の事件について、2002年に映画化したもの。連合赤軍による人質立てこもり事件の経緯を警察側の視点から描いている。  赤軍側の視点はほぼ完全にシャットダウンされているので、それが事件当時の不気味さ、立てこもる方が何を考えているのか分からない焦燥感のつのる雰囲気をうまく演出しているように感じた。もちろん、当時私は生まれていないが。  警察側では、映画の原作を書いた現場指揮官が主人公となる。あさま山荘のある長野県の県警だけでは不慣れだろうからと、東京の上官に行っ

          原田眞人監督『突入せよ!あさま山荘事件』

          大学サークルの思い出

          はじめに  私は大学時代、「社会科学研究会」というサークルに入っていました。ここでいう社会科学とはマルクス主義のことであり、歴史、哲学、政治、経済など、さまざまな社会事象の仕組みを、マルクス主義の理論を通じて学び、社会的な実践に活かそうとするものです。  「社会科学研究会」にはマルクス主義の党派によりバリエーションがあり、私は共産党と関りの深いサークルに属していました。とはいえ共産党の組織に明確に組み込まれていたわけではなく、共産党と同じマルクス主義解釈を持ちながらも、共

          大学サークルの思い出

          ナチ党闘争歌「Volk ans Gewehr」翻訳

          ※2023年10月15日 19:00にこの記事を投稿してTwitterに転載した直後、Twitterアカウントが凍結されました。内容が流石によくなかったかと思いきや問題はこれとは無関係でした。 Twitterアカウントが凍結解除したので再度アップロードします。念のためTwitterには転載しません。 なお、本記事は政治的な暴力や差別主義を推奨するものではありません。 はじめに  ナチ党が自身の運動を鼓舞するために制作した闘争歌は多くありますが、中でも私が一番お気に入りなの

          ナチ党闘争歌「Volk ans Gewehr」翻訳

          小泉悠『ロシア点描』

           今から約10年前にロシアを滞在した著者の経験や知見に基づくロシア・エッセイ(?)。学問的な業績は他の著作を見れば明らかですが、今回はそれだけではないロシアの人びとの生活実態をレポートしてくれています。  ロシア人とは何者であるのかを理解する上で、やはり歴史は外せないように思えます。モンゴル帝国をはじめとする強国の圧力に絶えず晒されてきた環境を思えば、ソ連崩壊後も西側諸国の「自由民主主義」秩序に容易に同調しない彼らの自尊心の内側を窺えるように感じます。第二次世界大戦後、実に

          小泉悠『ロシア点描』

          【エッセイ】過去、現在、未来:絶望しているのか、希望しているのか

          ※この記事は、2017年10月某日に執筆したエッセイを一部修正の上で再掲したものです。パソコンにデータがなく、紙しか残っておりませんでした。そのため、Googlephotoで文字起こししています。一部脱字や不自然な空白があれば、その際の不手際なのでご了承ください。 われわれは何であるか?  フランスの画家ゴーギャンは、晩年に『われわれはどこから来たのか、われわれは何であるか、われわれはどこへ行くか』という作品を遺している。 人間の過去、現在、未来をめぐるこのシンプルな問い

          【エッセイ】過去、現在、未来:絶望しているのか、希望しているのか

          小泉悠『現代ロシアの軍事戦略』

           ソ連崩壊後に弱体化してなお、「軍事大国」として一定の存在感を発揮し続けているロシアの「強さ」の秘密に迫った一冊。国家としてのロシアの軍事思想、戦争観を浮き彫りにしている名著だと思う。  サイバーテロなど非軍事的な闘争手段を駆使して戦いを有利に推し進めようとするロシアの意識の裏には、自分たちは西側諸国との「永続戦争」に置かれているという状況認識がある。ロシア語で「抑止」には、先んじて相手に多少の実害を加えて振り払う意味合いが込められているらしい。既にロシアは西側諸国に様々な手

          小泉悠『現代ロシアの軍事戦略』

          小泉悠『ウクライナ戦争』

          ようやく読めました  就職してから読書をする気力やきっかけを失ったので、今回この本を読み切れたことに達成感を感じています。2022年2月24日のロシアによるウクライナ侵攻当時、私は病気休暇中でしたが、突然大きな事件が始まったかのような印象を受けました。ですがこの戦争はいきなり勃発したわけではなく、それなりの経緯があって起きたものということがわかりました。いつか読もういつか読もうと積読してきたわけですがようやく読めてホッとしました。 突然始まった戦争ではない  この記事で

          小泉悠『ウクライナ戦争』

          体臭をなるべく消す方法

          くさい自分が嫌い  小学生時代に親友がいましたが、明らかにお風呂に入っていないので体臭がいつもきつい少年でした。そのせいでいじめられてしまい机に突っ伏して泣いていた彼の姿を覚えています。いじめというのは姑息なもので相手に非があると周りが思いがちなところをうまくあげつらい攻撃するんですよね。  小学生時代はどうだったか覚えていませんが、私も自分の体臭にはいつからか長らく悩まされています。気を付けていても周りに「スメルスハラスメント」をまき散らしてしまうことはあります、申し訳な

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          ONE PIECEバウンティラッシュが楽しい

          バウンティラッシュがとにかく楽しい  今年の2月頃から始めて半年間どハマリしてます。このゲームをする以前は何を生きがいにしてたんだろうと疑問に感じるくらいには日々の楽しみになっております。スマホゲームとしては2018年に開始され昨年の映画ヒットを契機に人気が爆発したそうです。私もゲームでウタを動かせると知ったことがダウンロードした大きな動機の一つだったりします。 ONE PIECEとの付き合い  私のTwitterフォロワーはご存知だと思いますがONE PIECEのこと

          ONE PIECEバウンティラッシュが楽しい