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暗黒館の殺人の話

「自分の主観バリバリで良いから、今まで読んだ中で最高だった小説は何か教えてくれ」と訊かれれば、小説版スト2と暗黒館の殺人を推す。誰にも訊かれないからここに書く。
とはいえ小説版スト2についてはときどき語ってるので、たまには暗黒館の殺人の話。

確か読んだのは高2の夏休みだったと思う。
当時から僕はALI PROJECTという音楽グルーに耽溺しきっていた変な子だったわけなんだが、なんとボーカルの宝野アリカ様が暗黒館の殺人に解説文を寄稿するというじゃないか!
あのアリカ様が解説を書く小説とは一体どんなものなのか……と気になって買ってしまった。確かAmazonではなく、近所の書店で買ったように思う。

実際読んでみたらとにかくもうすごかった

仄暗い世界観もそうだし、最後に明かされる大トリックで呆然とした。

それまでミステリーといえばシャーロックホームズや名探偵コナンのイメージだったわけだから、その衝撃たるや。
確か奈須きのこが解説で「綾辻行人の作品は、最後に自分が殺されたような気分になる」と書いてたんだけれども、まさに、まさにこれ!

ただ、調べてみると暗黒館の殺人は結構賛否両論っぽくてちょっと人に勧めにくいところはある。でも、暗黒館の殺人は自分の中のベストオブベスト小説のひとつ。


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