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日本カンボジア友好70周年の開幕式開催


1月9日午後、日本大使公邸において、日本カンボジア友好70周年の開幕式がとり行われました。

谷内臨時代理大使とキムタ―外務次官の挨拶の後は、岸田総理とフンセン首相、また林外相とプラック・ソコン副首相兼外務国際協力相の間での祝辞が、谷内臨時代理大使とキムタ―外務次官によって交換されました。

キムター外務次官の挨拶
谷内臨時代理大使の挨拶
谷内臨時代理大使とキムタ―外務次官による、岸田総理とフンセン首相の祝辞の交換

また70周年にあたっての親善大使は、日本側は南野陽子さん、カンボジア側はローラ・マムさんであることが公式に発表されました。南野陽子さんは、残念ながら式典には参加できませんでしたが、ビデオメッセージが届けられました。1989年に日本テレビの「24時間テレビ-愛は地球を救う」でカンボジアを訪問してからのカンボジアとの関わりや想いを語られていました。近い将来、親善大使としてカンボジアを再訪されることが期待されます。

日本側親善大使の、南野陽子さんのメッセージ
テレビの映像は、1989年に南野陽子さんがカンボジアを訪れたときの様子


両国首脳の祝辞においては、両国の関係が深化し、「包括的戦略的パートナーシップ」へと格上げされたことを、岸田総理、フン・セン首相共に指摘しています。私の知る限り、カンボジアがこのような二国間関係を結んでいるのは、日本と中国の2カ国だけのはずです。

今年は日本カンボジア70周年ですが、中国カンボジア65周年でもあります。昨年11月の岸田総理と同時期の李克強首相のカンボジア訪問の際の中国カンボジア両国の共同声明においては、65という数字を外して、今年を中国カンボジア友好年とする旨の発表もありました。参考までに、李首相はカンボジアにおいて以下のように発言しています。

「中国とカンボジアには厚い伝統的友情と高度の政治的相互信頼があり、各分野の実務協力で実り豊かな成果を挙げている。中国はカンボジアと上層部の交流や意思疎通を緊密化し、互いの核心的利益と重大な懸念に関わる問題で支持し合い、両国の包括的・戦略的協力パートナーシップの持続的で健全的な発展を推進し、両国民により良く幸福をもたらすことを望んでいる。中国はカンボジアと来年の国交樹立65周年を契機に、「中国カンボジア友好年」関連行事を成功させることを望んでいる。科学技術、教育、文化などの分野で協力を深め、両国間の直行便を増やし、カンボジア人留学生が中国で学ぶことを歓迎する」

いずれの国の交流も素晴らしいものであり競い合う必要はありませんが、我々カンボジアに住む日本人は、先人が築き上げたすばらしい友好関係を次世代に引き継ぐためにも、この70周年にできることを引き続き頑張っていきたいと思います。

70周年の記念ロゴを持つ谷内臨時代理大使とキムタ―外務次官

カンボジア日本人会では、日本カンボジア友好70周年文化交流事業実行委員会を立ち上げて交流事業を計画している他、カンボジアに関わる方々の様々なイベントが計画されています。

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