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【カンボジアニュース】JAXAの観測データを活用し、日本から洪水予測マップ提供


国土交通省は来年度から、カンボジア、タイ、ベトナム、インドネシアの東南アジア4か国を対象に、洪水被害の軽減に向けた支援として、衛星データを活用して大雨による浸水予測を示す「水害リスクマップ」を提供する予定です。新興・途上国「グローバル・サウス」への関与を強化し、これらの各国で影響力を強める中国に対抗する狙いがあります。

4か国では地上の観測データが不足しているため、宇宙航空研究開発機構(JAXA)などが運用する「衛星全球降水マップ(GSMaP)」の観測データを活用して洪水シミュレーションを行い、特定地域のマップを作成することにしたものです。国交省は23年度に4か国と協議を始め、対象とする地域の選定を進めており、25年度中にマップの試作版を各国に提供する予定です。マップ作成の手順を盛り込んだ指針を作成するほか、研修を通じた人材育成にも取り組むとしています。

マップは各国で一般向けに公開される方向で、災害に備えた事業計画の立案や、日系企業の事業所の立地選定などに生かしてもらうことも期待されています。

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