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ドローンを使わないドローン撮影

ドローンを使った撮影は、これまでにない視点をもたらす新しい表現である。ところがドローンは飛ばせる範囲が極めて限られており、事実上、大自然の中でしか使えない。具体的に言うと、川と海の上。
今後もドローンに対しては規制が強化され、ますます運用は難しくなる。

そこで、ドローンを使わず高所撮影が出来ないかを考えてみた。
ドローンが無かった時代には、カイト撮影(カイトフォト)という方法があり、凧にカメラをぶら下げてラジオコントロールでシャッターを切るというものだが、さすがにこれはドローンと同じくらいの存在感であろう。ドローンが使えない場所ではカイト撮影もできるはずがない。

だったら、一脚にカメラを取付け、それを高く伸ばしてみたらどうだろうかと考えた。そんな長い一脚があればいいが・・・。
そう思ったら、「Bi Rod」という製品が見付かった。なんと7メートルまで伸ばせるロッドだという。さっそく購入してみた(購入したのは2018年)。

カメラを装着して目一杯伸ばしてみたが、ユラユラ揺れてかなり怖い。まあしっかり支えていれば大丈夫なのだが、上を見てしまうと怖いので、とにかくWiFi接続したリモート画面を見てシャッターを切ることに専念するのみ。

●名馬里ヶ淵

自然の風景はいつも人間目線で見るので、鳥目線ではどうかと思って「Bi Rod」で撮影してみた。

●鶉野飛行場の紫電改

地上で見る紫電改、もう少し上から見たいと思ったので、「Bi Rod」を使う。

●木津の磨崖仏

崖の上のほうに浮き彫りされた仏像があり、それを下から撮るとこのようになってしまう。

そういう場所では「Bi Rod」が活躍する。

●練部屋分水工

農業用水を円周分割して公平に分ける施設、いわゆる「円筒分水」。
これも上から見ないとその形状が分かりにくい。だから、「Bi Rod」で上から眺める。

●白山円筒分水工

●絵島

絵島は最近立ち入り禁止になってしまったので、外から眺めるしかない。だから単調な視点になりがち。そんなときに「Bi Rod」が役に立つ。

銭形

寛永通宝の砂絵で有名な観音寺市の「銭形」。
全体像を眺めるには近くの小山に登るしかないが、どうしても木々に遮られて物足りない。
そういう時は「Bi Rod」の出番。

10mm超広角レンズを使い、近くから狙う。

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