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日本の教育はコスパがいい!〜残業代ゼロの実態と世界最低水準の公的支出〜Part3

「もうやめましょう」

中学校教員はもう限界です。

私も中学生の頃は大変お世話になりました。
もちろん「やってよかった」とも思っています。
しかし、教員になって知った事実、、、

「部活動は無給」

当たり前の様に18時、19時頃まで練習していましたし、中学校に行って部活動をやることなんて当然だと思っていました。
しかし、大抵は授業が終わった後、17時頃からの練習開始。もうすでに公立学校教員であれば定時を超えています。

また、土日祝日構わず1日中練習していたことを思い出したらゾッとしました。

普通なら1人で、もしくは友達や家族と楽しい時間を過ごすのが休日です。
それを練習や試合などで全くプライベートな時間を過ごせない。
そんな生活をしていたのだと思うと、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。


さらには、国としてもプロアスリート育成の大半を部活動に委ねています。
スポーツ界を担う人材の原点の多くは、無給のコーチ、監督に育てられてるということです。
にも関わらず「選手を伸ばし切れていない」や「大会の成績が良くなかった」などと、「質」を求められることもあります。

そのように要求する人は2つ間違っていることがあります。

まず、部活動は「教育活動であって選手育成の場ではない」ということです。国語や数学と同じように部活動も教育活動の1つです。
よって、選手を強くすることや大会でよい成績を残すことを目的とはしていないと言うことです。


もう一つは、「無給に質を求めてはいけない」ということです。「質の高い仕事にはそれなりの報酬を、、、」というのがプロの世界です。
しかし、教員はプロアスリート育成のプロでもなければ、報酬をもらっているわけでもありません。(むしろ自腹で遠征費を負担してます)

しっかりとした育成プログラムと結果を求めるのであれば、ちゃんとお金を払ってクラブチームや地域の少年団などに所属するべきです。


場合によっては、全くそのスポーツに関わったことないような人ご顧問をやらなくてはいけない状況もあります。
ただしそれは当たり前のことなのです。


なぜなら我々は教育のプロであって、スポーツのプロでも、コーチングのプロでもないからです。

それを理解していただきたいと思うと同時に、部活動が続く限り中学校教員の強制的な残業は永久に続きます。

政府が働き方改革と堂々と打ち出して、世間的には取り組んでいる姿をアピールしているつもりかもしれませんが、今のところ現場には全くその成果ぎ表れていないということです。

「もうやめましょう」

とこれからも強く求めていきたいところです。

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