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CEOがトレーナーを着ていると、変でしょうか?(笑)

普段の記事とは違う、少し勇気のいる話題を。

オフィスのドレスコードが多様化し、ビジネスカジュアルが拡大しています。最近は大企業も服装に関する規程のようなものを見直していますが、そんな背景もあり、日本企業にカジュアルな服装がかなり浸透してきました。一方で、ビジネスカジュアルの定義には確固たる正解がないからか、結局ネクタイを外しただけの人が多いように思います。そうすると、今度はネクタイを着用しているだけで「どうしたの?」と聞かれるようになったり、「上司スーツで僕スーツ♪」という発想が常態化するなど、日本の常識とは何か、会社とは何かを考えさせられることがあります。

スーツも紺とグレーの方が圧倒的ですね。

さて私は先日久しぶりに、とある会社で社長をされている先輩の方とお会いしたのですが、それは私が初めて参加する、CalTaを含めた5社の社長が集まる会議の場でした。私は普段のピッチイベントや会社説明の時と同じくトレーナーを着ていったのですが、スーツにノーネクタイのその先輩は私の姿を見るなり、皆さんの前で開口1番私を指して「社長がトレーナー着てる!」と大きな声でコメントしました。

ある意味何でもないような会議冒頭のワンシーンですが、私はこのコメントにかなり違和感を感じました。この時私は、強引にポジティブシンキングをして、その先輩は「高津は以前スーツを着ていたのに、今日はこんなカッコで登場したので皆さん違和感があるかもしれないが、ひとつ高津をよろしく頼む」と仰りたいのだと考えました。推論の域を出ませんが、応援メッセージなんだ、と考えるようにしました。

しかし改めて考えると、なぜ社長がトレーナー着ているとそんなに注目を浴びるのでしょうか。私が着ていたのは、れっきとした(笑)CalTaトレーナーです。CalTaメンバーの皆さんも大好きで、展示会の際や、現地調査の際に着ているものです。もちろん、その先輩からはトレーナー着てケシカランなんてご指摘は頂いておりませんし、この他例えば日頃からお付き合いしている仲間同士であれば、同レベルの他愛もないことを言い合うと思いますが、今回なぜ、会議の場で開口1番コメントされ、それに私が違和感を感じたのかと言えば、こういうところにも、日本特有のアンコンシャス・バイアスが蔓延っているのではないでしょうか、と思ったからです。

ご批判やご意見を頂くかもしれませんが、変化の激しい時代にあって、大企業やそのグループ会社を牽引する経営者が、スーツを着るのが常識だ、或いはそれに近しい考え方をしていて、これから先本当に良いのでしょうか。CalTaの取り組むDXによる日本の変革だけでなく、こうした面についても日本を変えないといけないのでは、と感じる次第です。そのためにも、自分の周りの小さなことから少しずつ、コツコツと愚直に変えることに取り組み、情報共有し、共感し、よりよい文化を作っていくことが大切だと考える次第です。


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