岡崎凪紗

2000年広島生まれ。

岡崎凪紗

2000年広島生まれ。

最近の記事

『自分の仕事をつくる』を読み終えて

読むに至った経緯 西村先生の作品を初めて拝読したのは、19の時。 待ち合わせまでの暇つぶしに立ち寄ったはじめての本屋で、普段見向きもしない文庫コーナーを隅々まで見ていたところ『いま、地方で生きるということ』というタイトルが目に留まった。 当時、進学で大阪に出ていた私は、迷っていた。 このまま大阪に住むのか広島に戻るのか。 主要な単位は取り切っていたため、どちらでも良かったが、借りていたアパートの更新が迫っていたこともあり、焦りで余計に決めかねていた。 そんな私に、

    • 大人になって聴く『世界に一つだけの花』

      呼吸の話 上手く息が吐けない一日だった。 ストレッチをしても、ブレスワークをしても改善せず、最終手段として雨の中散歩に出かけた。 ちなみに、呼吸というのは自律神経との関与が大きく、吸う行為は交感神経、吐く行為は副交感神経に関与している。 ゆえに、ストレス過多になると過呼吸になるし、緊張すると呼吸が荒くなる。(吸う例) 一方タバコを吸うと心が落ち着くというのも、吐くという行為が副交感神経を優位にさせるからだと言われている。(吐く例) 吐けないから歌ってみた 話を戻

      • 『もう明日が待っている』を読み終えて

        私と彼ら 彼らの解散から、七年の月日が過ぎた。 当時、私は16歳。高校一年生だった。 最も多感な頃、心の拠り所であった唯一無二の最推しを失った。 学校で居場所がなくなった日 部活の先輩からいじめられた日 第一志望不合格が告げられた日 苦しいことの多かった学生時代を支えてくれたのは彼らの楽曲であり、彼らの存在だった。 ライブに行けば次のライブまでもうちょっと生きてみようかと思えたし、憂鬱な月曜日も22時から楽しみがあったから我慢できた。 彼らの楽曲を聴いて枯れるまで

        • 『自分の中に毒を持て』を読み終えて

          まえがき 先日、仕事を依頼しているデザイナーの友人に、仕事に限らずやりたいと感じたことはすぐにやった方がいいと教わった。 どこかで聞いたような、何度も聞いたようなこの言葉が、今の私には深く突き刺さった。 振り返ればこの一年、娯楽に関しては仕事の二の次にしてしまっていたように思う。 仕事は人生の一部であって、仕事の為に生きないと決めていたはずなのに、娯楽は余力や時間が“余ればやるもの”に変わってしまっていた。 これではいかんと、翌日、ずっと見たいと思っていた映画を見に

        『自分の仕事をつくる』を読み終えて