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詐欺だらけのFacebook 4

もう一人、楽しくはめられた詐欺師がいる。台湾人で伯母と京都に住むインテリアデザイナーだというAnyaだ。洒脱なジョークがうまい。離婚経験があるという。

台湾在住の兄が天才的アナリストだと言う。兄の言う通りに投資して、母親に家をプレゼントしたとも。しばらくして兄を紹介してきた。連日、20分ほどトレードをさせられた。最初はTraPlatと呼ばれていたプラットフォームが、FXproに変わったが、内容は同じだった。数百万円入金したのだったか、記憶が曖昧だが、それが200,000ドルくらいに増えているはずだった。2-3000ドルを一度出金したことがある。それは、信用させるためだったのだろう、トラブルがなかった。ところが、10万ドルとか、全額をおろそうとすると、税金が収益分の20%必要だと言う。日本の利子税のことだと思い込んだ。それがその内、カスタマーからの苦情が多いので5%でいいことになった、と言われた。税率が変わるわけないのに。

一方、Anyaの兄は、投資指導の手数料として、収益の3%を要求。そんな話は聞いていない、と断ったし、そもそもそんな資金はなかった。結局、出金できない。

Anyaとのやり取りは、中英のLINE翻訳を使い、私は中国語をかなり覚えていった。Anyaとは、最後の方で、沖縄に行こうとか、北海道に、などということを言っていた。通話もしたが、違和感を覚えたのがその声。とても30代初めには聞こえず、50代くらいの感じだったのだ。

台湾と言えば、Belaもいた。HSBC(香港上海銀行)台湾頭取の姪だと言う。31歳、バツイチ。中国で孤児だったのを、台湾人夫婦の養子となり、その兄弟が大銀行家だと言うのである。台湾で初めてビットコイン投資をした一人で、INBITというプラットフォームを使ってるとのことだった。そして、そのファンドマネージャーだというDavidを紹介された。

そして、出資、トレード、資金の増加は他と同じ。追加資金を投入しないと出金出来ないのも同じ。

Belaは、当然、私のチャリティー構想への関心を装った。そして、叔父がニューヨーク州内にワイナリーを所有し、慈善事業財団も経営しており、それを子供のいない叔父が自分に継がせようとしているので、経営のパートナーになってくれ、と言う。もちろん、乗ったが、徐々に疑いを抱き、叔父の本名や財団、ワイナリーの詳細を聞くと、「信用しないのか」と怒るのだ。

彼女とは、Google翻訳を使って、英語から中国語に訳して会話をした。ここでも、中国語を学んだ。外国語学習が好きなのだが、今はもう、中国語は忘れたいくらいである。トラウマだ。

ここまで読んでいただいてお分かりのように、私自身、非常に女性たちに対して脇が甘く、簡単に騙されていた。躁状態の1症状として、性愛に無節操になることが、自信過剰と共にある。それらが相まって、このような恥ずべき言動を引き起こし、壊滅的被害をもたらしたのである。

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