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装いの原点。#クチュール#服飾#ファッション

美しくなろうと、決める理由にはどんな経験が絡んでいますか。

その起点にはきっと、「自覚」があるのではないでしょうか。

「自覚」は、自分自身で想像する自己ではなく、

他者の目に映っている自分を知ることだと思います。



例えば、誰かを好きになり、付き合って、振られる。

好きになった時、付き合っている時は、

ときめきと楽しさと、たまにくる寂しさに無我夢中。

でも、振られてしまったら、相手と自分の考えの違いや

自分の至らなさを、自覚することになる。



その時初めて、もっと向上しようと思い始めます。

変わりたいと思うポイントは、中身だけじゃなくて

多分見た目も、そう思うのではないでしょうか。



顔形や体質は、かなり力を入れなければ変えるのは難しいですが、

体型や生活習慣、装いは、ほんの少しの心がけで

見違えるほど、魅力的になります。



いつでもできることで言えば、姿勢。

肩甲骨を寄せてお腹と骨盤をまっすぐにすれば、

それだけで猫背でいるよりも、美しく輝いてみえますよね。

また、姿勢がいいだけで体型維持にも繋がります。



そして、服の組み合わせ。

色や柄の合う・合わないとともに、

丈やシルエットの合わせ方が、全体の印象を底上げします。



これらは全て、鏡で見たり、写真に撮られたりして

「自分って、こんな感じなんだ……!」

と、知ることで変えていくことができます。



限られた予算の中で、

新たにワードロープにどんなアイテムをプラスしたら、いいのかな?

と、スタイリストの指南書を読んだり、近所のおしゃれなお姉さんに聞いたりして、

想像を膨らませ、買い物し、コーディネートするのは、とっても楽しいですよね。

そのうちに、自分の雰囲気を形作る体型や質感、肌色、世界観も絡み合って、

「自分には、これ。」という正解が、変化するたびに、見つかってくると思います。



今日は、ある洋装店のクチュリエールの人とお会いしてきました。

一人一人のお客さんの魅力が、その服によって溢れ出るように、

細かく体型とパターンをチェックしながら、縫製を繰り返します。

仕立ての洋服なので、作ることができる枚数は限られますが、

その洋服を着ている人は、本当にその時を謳歌しているな、と感じられます。



私の着ている洋服の何枚かは、そのクチュリエールの方のお母さんが

私の祖母や母、そのクチュリエールの方のために仕立てた服です。

そんな洋服には、単純に「何色」「何柄」「何型」では

言い表せない魅力があります。

クチュリエールの方が、どんな美学を持っていたのか。

どのように相手の女性を輝かせたいと思っていたのか。

それらの思いが、細やかな縫い目やボタンなどに現れていて、

それを着ている日は、ただ服を着ているだけでなく、

自分がこれまでに経験してきた幾多の感動をアクセサリーに

「ここに生きていること。」に感応できる、

そんな体験をくれます。



想い、想いを叶える技術による産物の、最高のUXです。

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