アレルギー性鼻炎・鼻中隔湾曲症の手術をして

7月上旬に鼻の手術を行いました。
初めての手術で不安でしたが、ネットで読んだ色々な記事に勇気づけられました。私も誰かの力になれたらと思い、手術前から現在までを書いていこうと思います。


・クリニックでの診察

私は花粉アレルギーが酷く、春は2月末~5月中ごろまで薬を飲んで生活しています。例年でしたら5月上旬から楽になるところが、今年は鼻水が喉に落ちてくる症状が6月まで続き、職場近くのクリニックで診察をしてもらいました。
先生の所見は、アレルギー体質(ダストやダニもある)なので、疲れや環境によるものだろうとの事でした。しかし、副鼻腔炎になっている可能性もあるので、念の為CTを撮ったところ・・・鼻の真ん中の骨が歪んでいて、右の鼻を塞いでいる事が判明しました。クリニックの先生は専門ではない?が、もしかしたらこれが原因かもしれないので、大きい病院で視てもらいなさいと言われました。

・大きい病院での診察

どこに行けば良いか分からなかったので、とりあえず耳鼻咽喉科のある入院出来そうな自宅から近い病院を探し、クリニックの先生に紹介状を書いてもらいました。
そして、先生に診てもらったところ・・・
・鼻の骨は皆歪んでいて真っ直ぐではないが、貴方のは空気が通れる程度しか空いておらず、症状としては重症なので手術をした方が良い。
・手術は、この歪んでいる骨を取り除く事。取り除いても、鼻は軟骨で形が出来ているので形が崩れるとかの心配はほぼないらしい。
・鼻水が喉に落ちてくるのと骨が歪んでいるのは関係がない。
と説明を受けました。骨の歪みと困っていた症状が関係ないらしく手術を受けるか悩みましたが、鼻水が出る部分?のヒダ?の切除?も一緒に行うので、アレルギー反応は軽減されるだろうとの説明もあり、手術を受ける事にしました。
ちなみに、最初のクリニックで処方された薬で、鼻水が喉に落ちてくる症状はほぼ無くなっていました。

・入院まで

入院までに大きい病院には3回行きました。初回の診察と、血液・尿検査やCT、入院の説明等です。また、入院前日にPCR検査を病院で受けて欲しいと言われましたが、仕事の関係で入院当日に変更してもらいました。

・入院後

朝一でPCR検査をし、そのまま入院しました。12階、4人部屋の窓側で見晴らしの良い部屋でした。初日は検査もなかった為、昼前からベッドの上でゲームをし、12時・18時にご飯が用意されるので食べました。翌日朝一の手術だった為、21時以降は支給されたOS1以外の飲食は禁止との事でしたが、ベッドの上でゲームしかしていないのでお腹は減らず、そのまま寝るまでずっとゲームをしていました。幸せでした。

・手術当日

9時に手術を行いました。手術室に向かう時、目に映るもの全てに「テレビで見た事あるやつだ!」とテンションが上がりました。手術台に横になるのも、点滴する管を手の甲に刺そうとするも、なかなか刺す事が出来ず先輩技師に注意される麻酔技師にドキドキするのも、何もかもが新鮮でした。遂に手術が始まるのかと考えていたら、いつの間にか寝ていました。

・手術後

気付いたら部屋に戻っていました。時刻は12時前。あっという間に3時間が経っていました。腕には点滴が、そして鼻には綿が詰められていました。今後の説明を聞くと、鼻の奥、骨を除去した部分をガーゼ?で固定しているらしく、3~4日後にガーゼを取り除き、退院との事でした。

・ここからが辛かった

ご飯は食べて良いとの事で普通のご飯を用意してもらいましたが、鼻の奥?までガーゼが入っているからか飲み込むのが大変で、液体・固形問わず飲み込む度に涙を流していました。鼻が塞がっているので匂いも分からず、点滴のせいかお腹も減っておらず、食事は苦痛でした。
鼻の穴に綿で詰めているので口呼吸なのですが、とても喉が渇きます。しかし、水を飲むのは鼻の奥のガーゼのせいで苦しい。また、鼻の奥から血が混じった痰のようなものが喉に流れ出てきます。飲まないよう言われていたのでティッシュに吐き出すと真っ赤な痰が出てきます。とても気持ちが落ちます。
全身麻酔中は紙おむつを履くのですが、尿が垂れ流しにならないよう尿道に管を入れられています。自動?で尿を排出していた事実に少し感動しました。
ちなみに、この尿道に入れられた管を抜くのが本当に痛く、この入院期間で一番痛かったです。もう二度と味わいたくない。全身麻酔と尿道の管はセットらしいので、全身麻酔をするような事態にならないよう健康でいたいと誓いました。
動こうにも点滴や尿道の管、紙おむつ等が邪魔で動きにくく、気分も落ちているのでゲームをする気にもなれず寝ようとするのですが、口呼吸で寝るのになれていない為、辛いです。また、驚くほど自分のイビキが大きく、自分のイビキで起きます。あるいは、呼吸が出来なくなり「ッッガ!!」っと言って起きます。入院前に「隣の人のイビキがうるさくて寝れないと嫌だな」と思っていたら、そのうるさい人になっている自分に悲しくなりました。

・退院に向けて

飲み込むのに慣れたのは翌日の夕方ですが、涙は流さなくなった程度で、飲み込みに気合いは必要でした。
血混じりの痰はずっと出ていますが、割とすぐ慣れました。
尿道の管は、手術当日の夜には抜き、直近2回の排尿は痛みに声を上げながら行いました。声を上げずに出来るようになったのは3回目から、痛みを我慢しなくてもよくなったのが5回目、手術から2日後でした。
イビキは相変わらずしており、自身のイビキで起きる事もありましたが、2日後にはある程度慣れていました。
そして手術から4日後の朝、鼻の奥にあるガーゼを取り除きました。信じられない程の長さのガーゼが鼻から出て来て感動しました。これで鼻呼吸が出来るのかと思いましたが、まだ完全に傷跡が治ったわけではなく、血や鼻水が出るので数日は鼻の穴に綿を詰めるよう言われました。

・退院後

退院後2日間は綿を詰めたまま生活していましたが、鼻から血が出てくる事も減ってきたのと、口呼吸が辛くて3日後にはやめていました。4日後の検診で問題ないと言われた為、その後綿は入れていません。
ちなみに、ガーゼを取ってから4日後に行った検診でお酒と運動の許可が出ました。個人差はあると思いますが、私は4日後にお酒2ℓ、6日後に登山に行っても問題はありませんでした。
現在、手術から3週間が経っていますが、未だに喉の奥から血混じりの痰が出てきますし、鼻を少しかむと血混じりの鼻水が出てきます。また、強く鼻をかんだり、鼻クソを取ると鼻の奥がスースーするような少しの痛みを感じます。また、かさぶた?鼻クソ?が凄く出るので、鼻の通りがよくなったと感じる事は少ないです。傷口が塞がるまで時間がかかるので、暫くはこのままとの事です。

・入院費用、あった方が良いと感じたモノ

本来であればガーゼを取り除いた翌日まで入院らしいのですが、仕事の都合で早めに退院させてもらいました。5泊6日、3食付き、服は全て自分で用意して約88,000円でした。高額医療費制度を使用しての金額なので、本来は10万円を超えるそうです。
鼻の手術であった方が良いなと感じたものはティッシュです。1箱持っていきましたが2箱は欲しい。信じられないくらい血が出ます。余裕あるなら3箱あっても良いです。

・終わりに

手術から3週間後の時点どう良くなったのか実感はありませんが、今後よくなる事を願っています。
最後に、要点をまとめます。
・鼻中隔湾曲症やアレルギーの手術で鼻がへこむ事はほぼないらしいから、見た目には影響ないよ。
・場所にもよる可能性あるけど、5~6泊くらいで費用は10万円はかからないみたい。
・尿道から管を抜くのはマジで痛い。全身麻酔の時は覚悟しよう。
・入院する際はティッシュを2~3箱持っていこう。
・退院後は普通の生活が出来る。

今後アレルギー性鼻炎や鼻中隔湾曲症の手術を行う、行おうか悩んでいる人の参考になれば幸いです。

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