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医療チームに感動した話

こんばんは。僕は今日、生まれて初めて救急車を呼びました。
誰のためかって?自分のためです。
朝起きたら、足から顔まで全身に蕁麻疹が広がっていて、おでこ触ったら若干熱もあって頭がぼーっとする。時刻は朝の6:30。今日の深夜4時くらいまで小説をずっと読んでたから、その時はなんともなかった。でもその2時間くらい後に体が痒くて、掻いてるうちになんか虫刺されみたいな箇所がいっぱいあると気づいた。バッと起きて鏡を見たらもうパニック。今まで見たことない体。皮膚。とりあえず水シャワーで体を冷やした。そしてもう一回寝たけど、今度は呼吸が苦しくなってきて、耳鳴りがすごくする。もう一度立って、今度は床に倒れるように横になった。やばい死ぬと思って、Googleで症状を調べて、救急車呼ぶべきとあったので、119番をかけた。定番の、「OO市消防署です。火事ですか、救急ですか?」から始まり、コミュニケーションを取ったら、本当にあっという間にサイレンとともに救急車がアパートの前に。救急車の中のベットで隣で話してくれたのは眼差しが優しいお兄さんだった。「何年生まれ?」「大学生?」「親はどこに住んでいるの?」「痒さある?」と、こっちもちゃんと話さないと助からないかもしれないから、真剣に答えざるを得ない。しかし、不思議と安心できた。朝早くからダル、とかそんな雰囲気が一瞬もなく、むしろ患者の自分より圧倒的に真剣に任務を遂行していく姿にめっちゃ感動した(当たり前だけど) 。苦しい時に共にいてくれる人が真剣なのはありがたい。
市民病院に着いてからは、貫禄のあるおじさん医師中心の五人くらいが朝8時にも関わらず、待ってましたーとばかりに、サーーっと流れるように僕はベッドに寝させられ、「よし、じゃあ全部脱ごうか」で俺もサッとパンツ一丁。症状を見てもらったら、右腕に血圧計、左腕に注射の針が刺される。「大学生なん。どこの大学?」「関学です〜」「なんの勉強してんの?」「建築を」「建築かあ、すごいなあ」「ほんで昨日は何食べたんかいな?」「えっと、ご飯と、」「いやご飯はそらそうやけどー」「あとなんかナマモノとか食べとらんのー?」「食べてないです。」「そら不思議やなあ」
「三日前にお酒を結構飲みました」「そんな三日前は関係あらへんて、どんくらい飲んだん?」「缶を5本くらい」「あと今日の夜は4時まで起きてて、」「4時まで何してはったん」「本読んでました」「ほおー、村井君は4時まで勉強してはったんやってー」貫禄おじさん医師の声で空間に笑いが起きる。「今アレルギーの薬入れるからねー」と二種類ほどの点滴を受けた。
点滴を受けたら、今まで出ていた蕁麻疹がみるみる消えていった。「だいぶ蕁麻疹も消えてったね、そらそういう薬入れたからそうやねんけどな」
その後皮膚科の専門の先生が病院に到着されて、処方してもらってタクシーで帰った。

何に感動したかって、その時はまだ朝の10時くらいだったけど、その時までにあった人たちの真剣さ。いつも俺がボケボケしてる時間なのに、人の命を預かる時間を過ごしている人たちはやっぱなんか違うな、と。もちろん夜勤とかなんだけど。みんな一生懸命やってた。一生懸命準備もしてきてるんだと思った。それを朝から俺みたいなやつにぶつけてくれる。深く感動いたしました。俺も一生懸命勉強して、正しい知識を覚えて、困ったり苦しんでいる人がいたら真剣にそれを使えるように準備しよう。

「患者を真剣にさせる真真剣な医師であれ」by俺

追記:その日の夜バイトに行ったら、店長に「お前はテキーラアレルギーだ」と診断されました。

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