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毒親からの避難所 ①それは雪かきに似ている

 反対車線をはみ出すほどのブルドーザーが、雪下からコンクリートの鬱色をめくりあげる。そのそばからまた完璧なまでの化粧が施されていく。そして三分もしない内に元通りになる。冬の白さは純潔だね、とため息をつく人々がいる。毎朝の雪かきに追われた経験があるかどうかで、ため息に込められた意味は変わってくるだろう。実は、毒親の問題に通ずるものがここにある。どちらも誰かがやらなくてはならない。そして雪が降る限りは終わることもない。対話はフィンブルの冬のごとく吹き荒ぶが、心は地獄の窯よりも煮え

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