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杞憂

杞憂という言葉がある。
中国古代の杞の人が天が崩れ落ちてきはしないかと心配したという故事から、心配する必要のないことをあれこれ心配するという意味だ。

私にぴったりの言葉である。

私は大地震が起きることが心配でたまらない。
一瞬で死んでしまうのなら良いのだが、「大怪我をして後遺症が残ったらどうしよう」とか「避難所で生活することが耐えられない」とかの理由で、まだ起きてない地震に怯えているのである。

夜一人の部屋でふと思って怖くなる。

そのうち地震とは関係ない不安なことを思い返して更に憂鬱な気分になる。

そのまま夜に溶けてしまえたらいいのに…
しかし人間は溶けない。

結局、不安やネガティブな自分と暮らしていくしかないのだ。

そうして今日もネガティブに生き続けている。

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