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立ち止まってもいいんだよ。何気ない日常が恵まれていると感じるとき

最近、娘から会社の人間関係の悩みを打ち明けられることが多い。
うんうん、わかるよ。
どうしても、わかり合えない人っているよね。
でも、相手に変わってもらうのって、とても難しいことだよね。
自分の考え方を変えるしか、方法がないかもしれない。
「あの人はこういう人なんだ、あまり関わらないようにしよう」と考えるとか、それも限界がある場合は、異動願いを出すとか。他に方法があるといいね。

ここで反対の意見を言ってもいいかな。
完璧な人、会社なんて、この世にはないと思う。
ここで、映画『バービー』を取りあげて考えてみよう。
バービーは、バービーランドの完璧な世界に住んでいる。
バービーの色であるピンクの世界が広がり、完璧な人たちが住んでいて、完璧な1日が送れる。

バービーのキラキラした世界を見たとき、あまりうらやましいとは思わなかった。完璧な世界って、変化にとぼしい。誰だって、自分に都合の悪いことは起こってほしくない。完璧なバービーの世界が、私には平坦に感じた。喜怒哀楽の「喜」「楽」しかない。いつも完璧だと、喜びや楽しいって感覚も薄まるのではないのだろうか。毎日が夏休み、朝からおやつ食べ放題、何をやっても体形はくずれない、好きなことだけやればよい……。そんな世界だったら、楽しいことを、楽しいと感じ続けられるのだろうか。

光と影があるように、どちらもあってこそ、どちらも強く形がはっきりする。光だけだったら、それが「光」と認識されるのか。「影」だけだったら、それが「影」と認識されるのか。

何気ない日常も、本当は当たり前でないことの連続。ちょっと足をくじくと、毎日スタスタ歩けるのが、どれだけ恵まれていたのかに気づく。誰かがいなくなって、その人がいた日常がどれだけ幸せだったかに気づく。けんかばかりだったとしても、お互いに笑い合った瞬間をまぶしく思い出す。

何が言いたいかというと……。
自分とは合わない人と出会うと、逆に、自分はなんていい人に囲まれているのだろうと気づける。周りの人の素敵な部分に気づける。
本当は、合わない人も、その人の嫌な部分しか見てない可能性もあるけど。どうしても合わない人もいるからね。

会社で落ち込んでいたら、声をかけてくれる人もいるんだってね。
自分を見てくれる人がいて、よかった。何気ない会話に救われることもある。自分を大切にしてくれる人との時間を持つようにしようって思えるよね。

上から目線な言い方だけど、人間は、悩んでいるうちが華なのかもしれない。
私も、こんな年齢になっても、まだまだ悩むことばかり。嬉しいこともあるけれど、落ち込むこともあるのは、見ているから知っているよね。うまくいかないあとに、嬉しいことがあると、ますます嬉しさが増すんだよ。
今すごく悩んで苦くても、1年後は忘れているほうが多い。

この瞬間を脱したら、この先はいいことが待っていると思うよ。

すごく悩んだら、そこから逃げてもいいんだよ。
疲れたら、ちょっと立ち止まって休んでもいいんだよ。

私と一緒に映画でも行って美味しいものを食べて、気分転換しよう。



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