Vol.24#挑め!Leading Article/汚水放出
その日のLeading Articleから解釈の決め手となった語彙を記録していきます。身につけば読む事がどんどん”楽”になります。
下水事業者が川や海に汚水を放出する際のルールに関するスキャンダルです。ごく稀に、不可避な事態においてとの決まりでしたが、そういう曖昧な決まりは都合よく解釈されるもの。普通に放出する運用になってた、、、、という残念な話です。
🔲解釈のポイント🔳🔳🔳
①effluent discharge /工場排水。工場からの排水で有害物質を含んでいる為、きちんと処理をした上で河川に放出されないといけません。通常の家庭からの排水と区別された言葉です。ただ、どうしようもない時は放出するのも仕方ないよね。。という決まりを利用した悪質な事業者が跋扈していたという現実です。
② wedge issue/争点。wedgeはくさびの事です。議論が割れるという意味から争点です。
③ baleful/悪質な。有害で悪意に満ちているという意味です。
【試訳】水質汚染は英国における最大級の、そして今もなお継続中のスキャンダルである。直近の政権は下水事業者とその経営と投資で私腹を肥や者たちが工場排水の放出を日常業務の一部と捉えるのを許容してきた。本来はごく稀に、避けられない場合における対応というのが本来の姿だ。事業者は下水に関する業務運営に当たって自社が許容範囲内である事を保障する為に確認を実施する事になっており、そこには環境に放出された工場排水のサンプルを採取する事も含まれている。
2022年には30万件以上の工場排水の放出があったが、それらは許可制度上許容できるものとされていた。しかし、中には違法なものがあったのではという懸念がある。Ofwatと環境庁による組織的な違反の可能性についての調査が行われており、本年後半に報告がなされる見込みだ。
事業者による自主的な監視というのは明らかに良い考えではない。その導入は2009年の労働党政権時であったが、以降歴代保守党政権下で継続されてきた。下水に関する汚点をつく事を目論む労働党と自由党により争点となりつつある。
一言コメント
自主的な監査なんて信用できるわけないという事ですね。世の中的にはあるあるなわけですが、手を抜かないと儲からなくなっている仕組みが問題かもしれませんね。
引用しなかった書き出しですが、”最良の消毒剤、それは光(不正を公にする事)である”。その通りですね。
回答
①工場排水
②争点
③悪質な
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