マガジンのカバー画像

誰かに話したくなる 英国新聞の話

109
私、くらっさんが思わず誰かに話したくなった英国の新聞記事をご案内! ✔️なんとほぼ英語力不問!気軽にのぞいてくださいね ✔️それでも”誰かに話したくなる”英単語ベスト3を解説 ✔️記…
運営しているクリエイター

2024年3月の記事一覧

Vol.77#挑め!Leading Article/雨天に効く祈り

今日のテーマは”史上最高の降水量の解決方法”です。 🔹🔸このコラムでは毎朝その日のLeading Articleから解釈の決め手となる語句を3つ選んで解説していきます。定着させて英語を読む事がどんどん”楽”にしていきましょう🔹🔸 2023年3月からの12ヶ月間は英国史上最高の降水量を記録しました。元々晴天が多くない英国の気候ですが、来る日も来る日も芳しくない天気予報に辟易している人も多かった事でしょう。 かつて同程度の降水量を記録したのは1872年の事ですが、当時驚くべき

Vol.76#挑め!Leading Article/NHS改革と現代のルター

今日のテーマは”労働党政権とNHS改革”です。 🔹🔸このコラムでは毎朝その日のLeading Articleから解釈の決め手となる語句を3つ選んで解説していきます。定着させて英語を読む事がどんどん”楽”にしていきましょう🔹🔸 NHS(National Health Service, 国民保険サービス)は公費負担による国営の医療サービス事業です。経済力の有無に関わらず必要な医療サービスを提供を実現しており、ストライキや待機時間などの問題は尽きないにせよ英国の医療政策の大きな

Vol.75#挑め!Leading Article/もりでいちばんつよいもの

今日のテーマは”大ヒット絵本25周年”です。 🔹🔸このコラムでは毎朝その日のLeading Articleから解釈の決め手となる語句を3つ選んで解説していきます。定着させて英語を読む事がどんどん”楽”にしていきましょう🔹🔸 ”The Gruffalo”は英国の作家ジュリア・ドナルドソンによる大ヒット絵本作品です。邦題は”もりでいちばんつよいもの”で、子供に読んであげた事がある方も少なくないでしょう。 作品は弱者ながらも小賢しいねずみが窮地を切り抜けようと口をついた怪物が実

Vol.74#挑め!Leading Article/ロンドン証券取引所の凋落

今日のテーマは”ロンドン証券取引所の凋落”です。 🔹🔸このコラムでは毎朝その日のLeading Articleから解釈の決め手となる語句を3つ選んで解説していきます。定着させて英語を読む事がどんどん”楽”にしていきましょう🔹🔸 英国が金融大国として名を馳せた時代は過去のものとなってしまいました。j日々の取引量は2007年以来最低水準、時価総額も往時の3割減、勢いのある企業は次々とアメリカを始めとする海外の証券取引所を上場先に選択する事を発表しています。英国経済の不調、Br

Vol.72#挑め!Leading Article/安全運転はスイッチで

今日のテーマは”車のダッシュボード進化への反動”です。 🔹🔸このコラムでは毎朝その日のLeading Articleから解釈の決め手となる語句を3つ選んで解説していきます。定着させて英語を読む事がどんどん”楽”にしていきましょう🔹🔸 製品開発の在り方は会社によって様々です。顧客のニーズに応えるように機能を開発していくというのが勿論基本形ですが、製品が成熟してくると顧客のニーズを先読みして機能が先に開発されるような事も多々起きてきます。それがしっかりとした顧客の状況を踏まえ

Vol.71#挑め!Leading Article/叩き上げの労働党次席とその窮地

今日のテーマは”叩き上げの労働党次席Angela Raynerとその窮地”です。 🔹🔸このコラムでは毎朝その日のLeading Articleから解釈の決め手となる語句を3つ選んで解説していきます。定着させて英語を読む事がどんどん”楽”にしていきましょう🔹🔸 労働党次席のAngela Rayner女史はまさに”叩き上げ”というべき経歴の持ち主です。16歳でシングルマザーとして学校を退学しましたが、ケアワーカーとして働き始めた職場での組合運動で頭角を現し40代で労働党の幹部

Vol.70#挑め!Leading Article/”未亡人”はインクルーシブに反するのか

今日のテーマは”度を超えたインクルーシブ推進”です。 🔹🔸このコラムでは毎朝その日のLeading Articleから解釈の決め手となる語句を3つ選んで解説していきます。定着させて英語を読む事がどんどん”楽”にしていきましょう🔹🔸 Scottish Widowsは文字通りにはスコットランドの未亡人ですが、英国の大手保険会社の名前です。ナポレオン戦争に参戦した兵士たちが、残された配偶者を養うために設立した保険会社です。1815年から200年以上も各種保険や年金を提供してきた

Vol.69#挑め!Leading Article/ハイチの苦境

今日のテーマは”南米の国、ハイチ”です。 🔹🔸このコラムでは毎朝その日のLeading Articleから解釈の決め手となる語句を3つ選んで解説していきます。定着させて英語を読む事がどんどん”楽”にしていきましょう🔹🔸 良し悪しはともあれ国があり、警察がある事は私たちにとっては当たり前の事として認識されています。その上で問題点や改善が議論されるわけですが、世界にはそうした常識が全く通用しない国も存在します。ハイチがその典型例です。 国土のほぼ全域がギャングの支配下にあり、

Vol.69#挑め!Leading Article/ベジタリアンに飼われる猫

今日のテーマは”ベジタリアンと猫”です。 🔹🔸このコラムでは毎朝その日のLeading Articleから解釈の決め手となる語句を3つ選んで解説していきます。定着させて英語を読む事がどんどん”楽”にしていきましょう🔹🔸 動物を殺して食べる事を良しとしない菜食主義の考え方は私たちの日常生活の中で一定の市民権を得たように思われます。スーパーの棚には動物性の材料を排除した製品がならび、飛行機の機内食にも選択肢が準備されています。ただし、こうした考え方は選択されるべきもので人に押

Vol.69#挑め!Leading Article/スターリンを継ぐもの

今日のテーマは”ロシア大統領選挙”です。 🔹🔸このコラムでは毎朝その日のLeading Articleから解釈の決め手となる語句を3つ選んで解説していきます。定着させて英語を読む事がどんどん”楽”にしていきましょう🔹🔸 当時大統領だったエリツィン氏がが突然辞職をつげるテレビ演説を行ったのは1999年12月31日、20世紀最後の日です。経済政策での行き詰まりやチェチェン戦争に苦慮したエリツィン氏が21世紀を担う”強い”リーダーとしてロシアを託したのが当時まだ47歳のPuti

Vol.61#挑め!Leading Article/ニート対策、飴と鞭

今日のテーマは”若年者の不就労問題”です。 🔹🔸このコラムでは毎朝その日のLeading Articleから解釈の決め手となる語句を3つ選んで解説していきます。定着させて英語を読む事がどんどん”楽”にしていきましょう🔹🔸 英国では若年者層の不就労増加が深刻な問題となっています。傷病給付金に依存して生活する人は280万人とされていますが、実にその3割にあたる85万人が16歳から24歳の年代です。通例景気後退時に問題となるのは失業率ですが、現在90万人分の雇用が求人状態のまま

Vol.68#挑め!Leading Article/経理屋の逆襲

今日のテーマは”英国大手企業トップ達の経歴”です。 🔹🔸このコラムでは毎朝その日のLeading Articleから解釈の決め手となる語句を3つ選んで解説していきます。定着させて英語を読む事がどんどん”楽”にしていきましょう🔹🔸 英国の大手企業トップの3分の1がCFO(最高財務責任者)経験者であるそうです。これは5年前の5分の1という割合と比べるとなかなかの伸び幅といえるでしょう。変化が多く不安定な時代を背景に、浮ついた理想論ではなく数字による判断で手堅い経営への志向が強

Vol.67#挑め!Leading Article/どぶねずみの街

今日のテーマは”どぶねずみの再評価”です。 🔹🔸このコラムでは毎朝その日のLeading Articleから解釈の決め手となる語句を3つ選んで解説していきます。定着させて英語を読む事がどんどん”楽”にしていきましょう🔹🔸 茶ねずみ(学名Rattus norvegicus)は湿った場所を好み、都市の裏路地や地下に生息することからどぶねずみと呼ばれています。繁殖力が強く、病気や人に有害なバクテリアを保有している事もあった為か、旧約聖書からオーウェルに至るまでの文学作品において

Vol.66#挑め!Leading Article/寡占が進む獣医産業

今日のテーマは”獣医産業の寡占化”です。 🔹🔸このコラムでは毎朝その日のLeading Articleから解釈の決め手となる語句を3つ選んで解説していきます。定着させて英語を読む事がどんどん”楽”にしていきましょう🔹🔸 市場が正常に機能するには競争が必要です。競争がおきない市場では消費者は価格を上げられ搾取されても気がつくことさえ困難です。 その為各市場で適切な競争が行われているかを調査する政府の機関が存在し、消費者を保護する為に活動しています。日本では公正取引委員会がそ