EDHをしゃぶりつくせ!メガ盛り≪大衆扇動者、ブリーナ/Breena, the Demagogue≫

1,はじめに

 記事をご覧いただき、ありがとうございます。この度、晴れる屋さんのこちらのキャンペーンに応募するべく、私が1年ほど前から使用している統率者デッキである≪大衆扇動者、ブリーナ/Breena, the Demagogue≫を紹介してみようと執筆に至りました。なお、この記事で紹介するデッキはタイトルにもあります通り、統率者戦ならではのギミックを最大限に採用しつつもレベル5~6弱帯にてある程度戦えるように構築しています。



2,≪大衆扇動者、ブリーナ/Breena, the Demagogue≫とは

「トラシオスを振って暴力と共闘したティムナ」と呼んでます

 ≪大衆扇動者、ブリーナ/Breena, the Demagogue≫は3マナ、オルゾフ(白黒)カラーの鳥・邪術師クリーチャーです。キーワード能力「飛行」によってブロックされづらく、自身の能力でどんどんムキムキになっていくので、統率者ダメージ21点も夢ではないでしょう。
 ここで、彼女(そう、ブリーナさんは女の子なんです。)のぱっと見だとよく分からないことでお馴染みの固有能力について解説しておきましょう。ブリーナのコントローラーであるプレイヤーA、ライフが40点のプレイヤーB、ライフが39点のプレイヤーC、ライフが35点のプレイヤーDがいるとします。この時、Aが2体のクリーチャーを1体ずつ、B・Cに差し向けるとブリーナはフルパワーを発揮してAに対し2ドローと+1カウンター4個の恩恵をもたらしてくれます。これは「攻撃されたプレイヤー」B・Cの両方が「他のあなたの対戦相手1人」であるDよりもライフが多いためです。また、BはCを、CはBを、DはBとCを攻撃することで誘発条件を満たします。このため、「ライフが一番少ないプレイヤーと自分が得をする」デザインになっているのがニクいですね。説明する時は「私とライフ一番低いところ以外を殴ってください!」と説明すればおーけいです。

3,デッキリスト&コンセプト紹介

 こちらが私が現在使用している≪大衆扇動者、ブリーナ≫のデッキになります。お財布の問題で各種の高価な土地やマナファクトは不採用です。デッキのコンセプトとしては、序盤はブリーナと各種スタックスクリーチャーで殴りながら手札リソースを稼いでいき、全除去を撃たれたら大人しくする…と見せかけて先に手に入れておいたリソースを放出して無限コンボを作動させる。というものになっています。(このため、「堂々たる撤廃者」…せめて「沈黙」くらいは入れた方がよさそうです…)

4,各採用カード解説

・クリーチャー(~1コスト)
 基本的には1ターン目にキャストしてブリーナを最速起動させる役割です。「アルセイド」「救助犬」「ルーンの母」はブリーナを守ってあげられるカードなので最速キャスト出来ると大きいです。
 また、「石とぐろの海蛇」は晴れる屋さんの「EDHオタクカード紹介」の動画でも紹介されている優良カードです。(戦闘ダメージ誘発のティムナをキャッチ出来るので殴られなくなります)
 「臓物の予見者」はこのデッキ唯一のサクリ台であり、無限コンボのキーカードです。

・クリーチャー(2コスト)
 高性能なスタックスクリーチャーの皆さんです。彼らによってゲームを低速化させ、その間にブリーナで暴れることがこのデッキの主なゲームプランです。プレイする環境によって入れ替えましょう。
 「疫病のマイア」はこのデッキにおける最速のキル手段です。処理されなければ5ターン目までに1人落とせたりするので、場合によっては狙ってみましょう。

・クリーチャー(3コスト)
 さらに高性能なスタックスクリーチャーですが、ブリーナとコストが被るので採用には注意が必要です。ここで採用しているカード達はデッキを機能停止に追い込みかねないようなものや、回避能力(飛行や威迫)持ちでブリーナの起動に貢献するものを選んでいます。
 「血空の主君、ヴェラゴス」はチューターを内蔵しているクリーチャーで、渋い活躍が望めます。一応、対戦相手にも撃てるので交渉に使えるかもしれません。

・クリーチャー(4コスト~)
 無限コンボのパーツや、出せると楽しくなるカード達です。
 「奨学金寄付者」は1人土地を加速しているプレイヤーがいると一気に山札の中の不要牌を減らすことができます。また、他に事故を起こしているプレイヤーがいれば恩を売ることにもなるでしょう。
 「不気味な雇われ人」はブリーナを誘発させるついでにマナを出してくれる有用なクリーチャーです。

・インスタント
 追放除去4枚、マナ加速1枚、サーチ1枚の計6枚です。攻撃の邪魔になるクリーチャーを適切にどかしましょう。

・ソーサリー
 サーチ4枚、全除去2枚、リアニメイト1枚の計7枚です。
 「法務官の掌握」はサクリ台をもらって無限コンボに使ったり、除去をもらって盤面を解決したりと使い道が多く難しいカードですが、3人の山札(土地を除いて)200枚弱のカードプールからクリティカルな札を持ってこれる可愛い奴です。
 

・エンチャント
 「耳の痛い静寂」は除去されづらく、クリーチャー主体である自身の動きは殆ど阻害せずに相手の動きを強力に縛ってくれる超有能カードです。
 「盲従」はタップイン効果でブリーナの効果を通りやすくし、強請でライフアドバンテージに差をつけてくれます。
 「動く死体」は言わずと知れた無限コンボパーツ。「恩寵の宮廷」は統治者を持ち込んでブリーナの誘発を迫りながら、継続的にアタッカーを用意してくれます。

アーティファクト
 基本的にはマナ加速用のカードです。手札はブリーナが肥やしてくれるので、こちらで展開を進めていきましょう。「ボーラスの城塞」「霊気貯蔵器」「師範の占い独楽」による定番コンボも搭載しています。

5,採用候補カード紹介

 まずは、各種の高額な土地やマナファクト、妥協している教示者シリーズです。デッキを回転させる潤滑油として大いに期待できます。
 クリーチャーからは「心優しきボディーガード」など、統率者を守ってくれるカードが候補になります。
 インスタント、ソーサリーからはやはり「むかつき」です。統率者の特性上、マナコストが軽いクリーチャーが多くなるので強く使えることでしょう。霊気貯蔵器と合わせれば勝ち筋にもなります。
 エンチャントからは「沈黙のオーラ」などの妨害置き物です。エンチャントに触りづらい色が多い環境で遊んでいるなら特に有効に働くでしょう。
 土地は「統率の灯台」を入れましょう。序盤に複数回ブリーナが除去された時に、これがないと以降の展開が厳しくなります。
 

6,搭載されている無限コンボ

A,「動く死体」コンボ

・使用パーツ

「動く死体」、「レオニンの遺物囲い」または「ゴライオンの養子、アブデル・エイドリアン」、「血の芸術家」または「ズーラポートの殺し屋」

・開始条件

盤面に「芸術家」か「殺し屋」
手札に「動く死体」
墓地に「遺物囲い」か「アブデル・エイドリアン」

・手順

1、「動く死体」を使用。「遺物囲い」を対象に取る

2、戦場に出た「遺物囲い」の能力で「動く死体」を対象に取り、追放

3、「動く死体」が戦場を離れたことで蘇生されていた「遺物囲い」が破壊され、「芸術家」の能力で1点ドレイン

4、「遺物囲い」が戦場を離れたことで「動く死体」が戦場に戻り、再び能力が発動

これで1~4の処理を無限に繰り返すことができ、対戦相手は無限にライフを失うことになります。プレイするカードが1枚で良いので自分の妨害置き物の効果を受けづらいのがメリットです。「遺物囲い」をアブデル・エイドリアン」にすると無限トークンがついでに出てくる他、マナファクトがあればそれをタップしてマナを出してから追放、戻すことで再利用できるため、無限マナにもなります。

B,「死体洗浄屋」コンボ

・使用パーツ

「死体洗浄屋」、「霊体の先達」、「臓物の予見者」(サクリ台)

・開始条件

パーツが全て盤面にある状態

・手順

1、「予見者」の能力を起動。「先達」を生贄にして占術
(洗浄屋の謀議で1ドロー+1ディス付き)

2、「予見者」の能力を起動。「洗浄屋」を生贄にして占術

3、「洗浄屋」の死亡時誘発で「先達」を対象に取り、蘇生

4、「先達」の能力で「洗浄屋」を対象に取り、蘇生

1~4を繰り返すことで無限にクリーチャーが出し入れされ、無限に占術と謀議が行われるので「殺し屋」または「芸術家」を持ってくることで無限ドレインが成立します。また、「目覚ましヒバリ」を想起することで「予見者」と「先達」を蘇生、「先達」能力で「洗浄屋」を蘇生と動いて一気に揃える動きもあります。

C,「ボーラスの城塞」コンボ

・使用パーツ

「ボーラスの城塞」、「霊気貯蔵器」、「師範の占い独楽」

・開始条件

パーツが全て盤面にある状態

・手順

1、「ボーラスの城塞」の能力でデッキトップを確認。
使用できるカードなら2‐A、出来ないカードなら2‐Bへ。

2‐A、「霊気貯蔵器」の能力でライフゲイン。1へ戻る

2‐B、「師範の占い独楽」のタップ能力を起動。カードを引いて「師範の占い独楽」がデッキトップへ行く。1へ戻る

この手順を繰り返すことで山札の続く限りカードをプレイし、大量のライフを獲得することが出来ます。それを元手に「霊気貯蔵器」の50点消費50点ダメージを対戦相手全員に使用することで勝利できます。

7,最後に

 ここまで読んでいただき、ありがとうございました。「ブリーナ」は自分の能力でダメージとドローを進めながら色の特徴であるスタックスクリーチャーを展開、相手がもたついている間に勝利をかっさらう。という地味ながら爽快感のある動きが魅力的な統率者です。この記事をきっかけにして、EDHで「ブリーナ」を使ってみたい!と思って頂ければ、それに勝る喜びはありません。

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