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MTGというゲーム、そのテキストの美しさについて

やぁみんな、俺はヤノ。3ヶ月前くらいにMTGという荒野の話をした真の男だ。今日は、俺がこの荒野で見つけた宝について語っていく。

テキスト欄に無限の世界 

カードゲームという遊びには大抵、「ゾーン」の概念がある。手札、墓地、バトルゾーン、各カードゲームはそれぞれ名前を与え、そこに置かれるカードを管理している。MTGにおいては「手札」、「墓地」、「戦場」、「ライブラリー」、「追放領域」とりあえずこの5つを覚えておけばいい。

さて、なぜこの話を持ちだしたかと言うと…MTGはこのゾーンとプレイヤー自身を関連させ、それをテキストによって表現する。という恐るべき離れ業をやってのけているからだ。いくつか例を挙げよう。

「ライブラリー」いわゆる”山札”、”デッキ”にあたる領域だ。ここには、お前が将来的に使えるようになる呪文が収められている。つまりは、『精神』や『未来』時には『命』とも解釈できる。


ストレートなカード名。考慮の結果、
取捨選択をする…といったところか。


あれもダメ、これもダメ、ならば
発想を変え(ライブラリーをシャッフルし)
てみよう。

もう分かったな? 丁寧に説明してやる気はない、甘えるな。感じろ。

他にも、「手札」はすなわち”取れる選択肢”のことであるから『冷静さ』や『経験』に紐づけられているし、「墓地」は既に使ったカードが送られる領域であるゆえに、単純に死の領域でありながら『記憶』とも関連する。


ハンデスは、「記憶を奪う」


相手の「記憶」に裏切ってもらおう。


真っ白。

特に、この『精神を刻む者、ジェイス』なんかは強烈だ。彼はストーリー上で、精神を操作する魔法の天才として活躍し、強大なモンスターを「呼吸の仕方を忘れさせる」という方法で殺害したことがある。

+2 で相手の精神の表層をなぞる。
0で思考を整理する。
-3は相手の呪文を差し戻し。
-12に至っては、相手の精神を完全に破壊している。

お前には見えているか? カード名と、イラスト、テキストというあまりにも狭い空間の内に広がる小宇宙が。MTGには既に10万を超えるカードが存在する。故にこの荒野は、どこまでも広い。歩け、飛べ、そうして、いつか全てをその目にしよう。


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