見出し画像

ドミニオン(東方版)攻略雑記

 ※この記事はドミニオンに触れてから日が浅い方へ向けて大まかな情報を伝え、自分なりのプレイ方針を立てるための一助となることを目的として執筆されています。熟練のプレイヤーから見れば、怪しい情報を含むかもしれませんが、ご理解の程をよろしくお願いいたします。(予防線)
また、例によってゲームルールの解説は行いません。

目次

  • ゲームプランを建てよう

  • 初動を決めよう

  • 実践をしよう

  • 番外編


ゲームプランを建てよう

 ドミニオンは歴史の長いゲームであるため、その勝ち方にもある程度先人の知恵として尊敬すべき積み重ねが存在する。ここでは、その英知を拝借しつつ、勝利に向けてゲームプランを建てることができるようになることを目指したい。

2つの戦術

 ドミニオンにおける戦術は「ステロイド」と「コンボ」の2つに大別される。あれだけカードに種類があるのに戦術は2つだけであることに疑問を抱くかもしれないが、どのような戦術も本質的にはこれらのどちらかに分類されることになる。なぜなら、これらの意味するところは結局”勝利点を獲得し始めるタイミング”にしかないからだ。「ステロイド」は基本的に、購入できる状況になれば即座に購入を始める。「コンボ」は自分のデッキが整うのを待ってから、一気に購入を始める。そして、各カードはその効果の特徴からこれらの戦術のどちらか、あるいは両方に適性を有するため、ある程度慣れている人間は最初のカードプールを見た段階で、どちらを選択するかをある程度決めているのだ。

ステロイドとは

 少数のアクションカードと大量のリソースにより、早期から勝利点の獲得を目指す戦術を指す。そのため、”ドロー枚数の多いカード”、”コインを多く産出するカード”について、この戦術の適性があると判断されることが多い。例としては「知識と日陰の少女 パチュリー・ノーレッジ」「信仰を量る賽銭箱」などが挙げられる。この戦術は1ドロー1アクションの付いたカードですら邪魔になる(大量ドローをもたらすカードには基本的に+アクションがないため)ケースがあるため、不当に価値を低くみられる傾向にある。(というか、筆者のプレイグループでこれを用いるプレイヤーはほとんど存在しない)しかし、やっていること自体は”いち早く6勝利点を過半数集めれば実質勝利”という極めて真っ当な理屈に基づいているうえ、非常にシンプルでもある。初心者の皆様にこそ、実践してみて欲しい戦術だ。

コンボとは

 デッキ圧縮やアクション追加と大量ドローの組み合わせにより、(ほとんど)常時8コインを産出できる状況を形成することを目指す戦術を指す。そのため、”アクション回数の増えるカード”について、この戦術の適性があると判断されることが多い。多くのアクションカードを用いて展開を進めていく様から、これを志向するプレイヤーは多い。とはいえ、他プレイヤーによる妨害や手札事故、構築ミスなどの弱点がステロイドよりもクリティカルヒットしやすいというデメリットもあるため注意が必要。基本セットの紅魔郷からコンボの組み方の例を挙げるならば「魔法の森」と「永遠に幼い赤い月 レミリア・スカーレット」でデッキを回し、最後に「恋符 マスタースパーク」を撃って6点買って〆。辺りになるだろう。

初動を決めよう

 ドミニオンの初期デッキは1点勝利点3枚とお賽銭7枚からなる。この10枚からカードを5枚ずつ引くとき、お賽銭が3+4、または2+5のように分かれることになる。この2つの手番で何を購入してゲームを始めるのか、それが初動という概念だ。ドミニオンに慣れている人間は、10枚のカードプールを確認した段階で、”この場はステロイドの方が強いな” ”3+4のパターンならあれとあれ、2+5のパターンならあれとあれで始めよう”というようなことを考えている。まずはこの判断ができるようになることを目標にしたい。
 判断の基準になるのは上記のステロイド向けのカード、コンボ向きのカードがそれぞれ何コインのカードに存在しているか、またそれぞれのカードの強さはどうであるかということだ。また、少しゲームに慣れて余裕が出てきたら、他の人の初動を見て動きを予想してみるのもいいだろう。そこからさらに、自分の選択する予定の戦術との相性を考えてプランを考え直してみる、というところまで行ければもはや初心者は卒業したといっていいだろう。

例題

カードプール

・闇符「ディマーケイション」(+1アク、捨てた手札の数ドロー)
・凍符「パーフェクトフリーズ」(+2ドロ、アタック無効)
・魔法の森 (+1ドロ、+2アク)
・奇術「ミスディレクション」(+2ドロ、手札1枚を回し合った後1枚廃棄
・奇妙な魔法使い「霧雨魔理沙」(他プレイヤーの山上2枚のリソース廃棄
・火水木金土符「賢者の石」(+2金、アクション2回使用で+アク・ドロ)
・悪魔の妹「フランドール・S」(+1購入、手札廃棄でコスト分金発生)
・信仰を量る賽銭箱 (手札が7枚になるまでドロ、アクションは飛ばす)
・小悪魔 (+2ドロ、+1アク)
・禁忌「レーヴァテイン」(+2ドロ、他プレイヤーに呪い付与)

1,このプールではどのカードがステロイド、コンボに向くか考えよう
2,「3+4」「2+5」のそれぞれについて、初動を考えよう
3,前のプレイヤーが「信仰を量る賽銭箱」でスタートした場合と「禁忌レーヴァテイン」でスタートした場合のそれぞれについて、より有効と考えられるプランを考えよう

※形式上、例題という表題を付けたが、正解があるわけではない。あるのはプレイヤーのゲームの楽しみ方や、経験に基づく自身の理論だ。是非とも、自分なりの答えを考えてみて欲しい。

実践をしよう

 ここまでの内容はあくまで座学であり、最後にものをいうのはやはり経験値である。繰り返しゲームをプレイし、勝った負けたを積み上げよう。そのための手段を紹介する。

ドミニオンオンライン

上のリンクからWEBサイト「ドミニオンオンライン」にアクセスすることで、世界中のプレイヤーとドミニオンを遊ぶことができる。一部東方版とはカードに違いがあるが、理論を実践で試すことができるのは良いことだ。また、支払いにクレジットカードが必要だが、サブスクリプションによって拡張セットを全て使えるようになる。機種によっては妙に動作が重たいことに注意。また、スマホからのアクセスはあまり便利ではない。

ドミニオン(Android・Steam版)

 

 こちらはアプリ版。拡張セットを買い切りで購入できるほか、課金をしなくても購入しているプレイヤーとマッチングすることが多く、とにかく膨大なプールで遊べる。また、1日1回遊べるデイリーのAI対戦ではAIがかなり強烈なステロイド戦術を取ってくるため、歯ごたえがある。広大な世界に飛び出したいあなたにオススメ。

番外編

 ドミニオンではプレイヤーが4人程度いる都合、どうしても待ち時間が発生してしまう。快適なプレイのためには、この待ち時間を減らすことが肝要だ。相手の手番中に自分の手番の動きをある程度考えておいたり、山札の量が少なくなってきたらあらかじめ捨て札をシャッフルしておいたりして時間の節約に努めてほしい。

 また、シャッフルによるカードの無作為化も重要だ。ドミニオンはゲームの性質上、カードを種類ごとにまとめる場面が多い。その後のシャッフルが充分でないと、プレイに支障をきたすこともあるだろう。


筆者がファローシャッフル(横入れ)をしている様子。このシャッフルを数回行った後ヒンドゥーシャッフル(一般にシャッフルと言われて連想されるあれ)を数回、のパターンが最も効率よいがよいと言われている。画像ではおそらくわかりにくいので検索して動画で見て欲しい。

もしもより公平・公正にプレイしたいと望むなら自分の前の手番のプレイヤーにシャッフルを頼んでもいいだろう。


おわりに

 以上、極めて簡素ではあるがドミニオンの基本的な考え方について紹介させてもらった。全カード解説? やらないよ面倒くさい。wiki見てくれ
今回の記事の内容が読者の皆様のよきドミニオンライフの一助となることを願い、これにて筆を置かせていただくこととする。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?