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”Superstition (迷信)/ Stevie Wonder”

[RADIO DAYZ] 1972 あの頃ラジオから流れていた懐かしい名曲を紹介します。

スティーヴィー・ワンダーはUS出身のシンガーソングライター。改めて紹介するほどのこともない世界的なスーバー・スターですね。スティーヴィーの1972年リリースのアルバム『Talking Book』からの1stシングルが「迷信」です。

テンポの良いクラヴィネットのリズムに思わず身体が動き出す、そんなスティーヴィーの代表曲と言ってよいでしょう。

あまり深く考えずに曲を聞いてきましたが、「迷信なんて不吉なことばかり。タブーにも通じる忌み嫌われることばかり。とはいえ何かを信じているのなら、そんなものは全く意味のないことさ」と、迷信なんて信じるものじゃないぞという前向きの歌でしたね。

当初はアルバムのセッションに参加していたジェフ・ベックのために書いた曲だったのですが、事務所の意向でスティーヴィー自身先にリリースすることになったとか。1973年にベックが組んだベック・ボガート&アピス(B.B.&A.)のアルバム『Beck, Bogert & Appice』(1973)に収録されていて、ヒット曲をカバーするなんて日和っているなと単純に思っていましたが、実はそうでは無かったのですね。

このエピソードに関連する記事がありました。

このことを気にしたスティーヴィーは、当時妻だったシリータのアルバムに収録した曲を、ベックの超名盤『Blow By Blow (邦題; ギター殺人者の凱旋)』(1975)のために「Cause We’ve Ended as Lovers (邦題: 悲しみの恋人達)」を提供したと言われています。お詫びの返礼には余りあるスーパーな作品として仕上げたベックも最高ですね。

シリータに提供した音源はこちらです。

ベックのバージョン。言わずと知れた超名曲です。

そんなベックのアルバムについて記事にしていますので、宜しければご覧ください。

この「迷信」はUSのポップ、R&Bいずれのチャートで1位を獲得するスーパー・ヒットとなりました。もちろん日本でも人気で、ラジオから流れてきたこの曲で、盲目のシンガー&キーボードプレーヤーのスティーヴィーの存在を私も知りました。ただ当時、同時期に聴いていたベックとの関係は全く知りませんでした。そこまでちゃんと解説してくれたDJはいたのでしょうか・・・。


このアルバム『トーキング…』からはもう一曲「You Are the Sunshine of My Life (邦題: サンシャイン)」が翌73年にシングル・カットされます。こちらもスーパー・ヒットを記録します。USのポップス、アダルトコンテンポラリーのチャートで1位、R&Bチャートでも3位を記録。UKチャートでも7位を獲得します。この曲でグラミー賞最優秀男性ポップ・ボーカル部門を受賞しています。

こちらは一転ほのぼのとしたポップ・チューン。日曜の昼下がりに流れたら最高!って曲です。

「君は僕の心の太陽さ。永遠に僕の心の中で輝いていておくれ」とド・ストレートな愛の歌です。こんなに上手に歌ってくれたら、誰もが好きになってしまいますね^^::


ラジオから流れてくる曲を素直に受け止めるだけでも良いですが、それなりにその曲の背景などを知っていたら、また聞こえ方も違ってきたのかもしれません。ベックとスティーヴィーの関係性など全く知りませんでしたし…。
あれ?これって有名な話ですか?(大汗)。


ラジオに夢中になっていた頃の思い出をこちらで語っています。

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