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【名盤伝説】“Cherly Lynn / Instant Love” 熱いサウンドで暑い夏は乗り切りたい。
お気に入りのミュージシャンとその作品を紹介しています。LA出身のR&B / ソウル・シンガーのシェリル・リンです。同じくLA出身の人気ロックバンドのTOTOのデヴィッド・ペイチに見出され、TOTOの名曲「ジョージー・ポージー」のコーラスに参加して「この声は誰??」と話題になりました。
同時期にリリースされたアルバム『シェリル・リン』(1978)収録の「Got Be Real」がディスコで大人気に。彼女のことを知らなくても、この曲は聴いたことある方多いのではと思います。デヴィッド・フォスターとペイチがプロデュースしているデビュー作。ソウル・クラシックとして今でも大人気の曲ですね。
今回紹介するのは彼女の1982年リリース4作目のアルバム『Instant love』です。
![](https://assets.st-note.com/img/1721526383762-n3cYItcYNE.jpg)
このアルバムのプロデュースはR&Bシンガーの大御所ルーサー・ヴァンドロスです。ルーサーについては別記事で紹介したいと思っていますが、長らく下積みバックアップ・シンガーとして活動し、満を持してソロアルバムをリリースし大ヒットさせたシンガーです。そのアルバムでもコラボした名ベーシストのマーカス・ミラーもこのアルバムでも全面参加しています。またNYファンクの若手実力派ドラマーのヨギ・ホートンと人気ドラマーのスティーブ・フェローンの鉄壁のリズム隊によるリズムと、ただのベタ甘ソウルではないポップな曲調に、自然に心も身体も揺さぶられます。
収録曲
M1 Instant Love
M2 Sleep Walkin'
M3 Day After Day
M4 Look Before You Leap
M5 Say You'll Be Mine
M6 I Just Wanna Be Your Fantasy
M7 Believe In Me
M8 If This World Were Mine
アルバム・オープニングのM1。早速マーカスのスラップ全開です。ズン・ズン・ズンとシンプルなリズムに絡まるルーサーを含む極上のコーラス・ワーク。時代のコンテンポラリーなR&Bサウンドの典型的なスタイルです。
続く聞きどころはM4。作曲はマイケル・センベロ。私のnoteの他の音楽記事でもあちこちで登場するミュージシャンズ・ミュージシャンとして推しまくりのミュージシャンです。こういったシンプルな曲のようで細かなフェイクが潜んでいる・・聞き逃し厳禁の名曲です。途中の渋いギターソロはセンべロ氏自身です。
そしてアルバムラストの何気ないバラード・メドレーのM7・M8。特にM8ではルーサー自身の極上メロウ・ボイスが聞けます。シェリルとのデュエットは貴重なテイクです。M8はシングル・チャートでも上位を獲得する人気曲となりました。
その後も彼女はコンスタントにアルバムをリリースしていますが、1990年代には残念ながらレーベル契約が終了し、逆にルーサーのアルバムにコーラス参加するなどの活動となってしまいます。とはいえ彼女の名前はR&B/ソウル・ファンに永遠に刻まれることでしょう。
梅雨明けした途端の連日の猛暑に、こんな熱々のアルバムを聴きたくなりました。暑いから涼むだけではなく、脂たっぶりの焼き肉で乗り切ろうって感じでしょうか。うん、私もまだまだ大丈夫のようです^^;。
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