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”James Paul McCartney"-TV Show

[RADIO DAYZ] 1973 番外編 世界のワンマンショー (NHK総合)

この番組はUKとUSでは1973年4月にTV放映され、日本ではNHKの"世界のワンマンショー"第1回として翌年1974年に放映されています。リアルタイムだったのか再放送?だったのかは記憶の彼方ですが、当時夕方のこの放送を食い入るようにして見ていた記憶があります。

こちらの記事で紹介していますが、73年のポールは立て続けにシングルヒットを飛ばし、個人的には大好きなアルバム『Red Rose Speed Way』をリリース。お仕事大好きポールの面目躍如で、彼のソロ活動で最初のピークを迎えていました。

そんな中で制作されたポールのTVショー。リンダを含むウイングスの面々のスタジオライブ形式で番組は進行します。本人映像に被せたレコード音源という、海外の音楽番組によくある形式ではなく、ちゃんとレコードとは違う音源(当たり前w)を聞くことができるだけでも、めちゃくちゃ貴重な番組でした。当時はまだ家庭用ビデオなど無い時代で、それこそテレビの前にカセットテープレコーダーを置いて、家族中に「シー!」と強要して録音するのが精一杯の為せる業。そんな時に限ぎって大した用事でもないのに誰かが話し出すんですよね (泣)。

演奏曲
01. Introduction
02. Big Barn Bed
03. Blackbird - Bluebird - Michelle - Heart Of The Country
04. Mary Had A Little Lamb
05. Little Woman Love - C Moon
06. My Love
07. Uncle Albert
08. April Showers - Pack Up Your Troubles In Your Old Kit-Bag - You Are My Sunshine
09. Gotta Dance Gotta Sing
10. Live And Let Die
11. Beatles’ Songs Medley
12. The Mess
13. Maybe I'm Amazed
14. Long Tall Sally
15. Yesterday
16. Hi Hi Hi  ※NHK版では未放送

JAMES PAUL McCARTNEY SHOW  [mccd-650/651]

当時の私としては珍しくほぼリアルタイムで買ったアルバム『Red Rose…』の1曲目がいきなりライブ版で聴くことができて大興奮!。知っている曲の別テイクが流れる度に、嬉しくて嬉しくて堪らない時間が過ぎていきます(^^;;)。

そして番組終盤、あまり馴染みのないロックチューンに続いて、ポールがピアノの弾き語りで奏でるパワーバラード「Maybe I’m Amazed」は、この番組で初めて聴いて「わぁ、良い曲だぁ」と一目(聞き)惚れ。どのアルバムに入っているのかと、番組が終わった後で手元にある貧弱な資料で調べてもよく分からず(泣)。オリジナル音源を入手するのに、かなりの時間を要しました(汗)。

そしてラストのビートルズの名曲「Yesterday」でしっとりと番組は終了。見終わった後、暫くテレビの前から動けませんでした。


さて時は経ち、改めてこの動画が見たいと思うと、非公式ではあるもののYouTubeで簡単に検索できる時代になりました。そしてこの番組制作の経緯なども記されている記事も・・・本当に良い時代になりました。

私の別記事でも触れていますが、70年4月のビートルズ解散宣言前後の、レコード会社とメンバー間のごたごたは壮絶なものがありました。当然ですよね。そんな中で、レコード会社から態度を硬化したポールへの懐柔策として、この番組企画が持ち込まれたのだそうです。結果ビートルズのメンバーのTV出演は、なんとあの「マジカル・ミステリー・ツアー」以来という画期的なものとなりました。

当時のNHKは海外ミュージシャンの貴重な映像を、よく流してくれました。番組のタイトルは違いますが、放送された「ヤング・ミュージック・ショー」で初めて見たミュージシャンも多かったです。YESやKISS、PINK FLOYD 等々・・・。

この映像のブートがかなり出回っています。放送のアウトテイクの音源も含めたものが割と安価で購入できるようです。またアルバム『Band On The Run』リリース直後の1974年のスタジオライブ盤も、最近ようやく公式盤がリリースされるなど、まさにピチピチのボールの雄姿が蘇ります。 

当時のシングルについて記事を書いていたら、どうしてもこの番組のことを触れたくなりました。RADIOではありませんが番外編としてアップしておきます。涙がでるほど懐かしい映像です。

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