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【名盤伝説】 洋物FUSION系まとめ

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1970〜80年代を中心に洋物FUSION系のミュージシャンやアルバムを紹介しています。ジャズ系由来のボーカルアルバムもこちらで紹介しています。
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#ジャズ

【名盤伝説】“Tom Scott / Street Beat” 全盛期のアグレッシヴなプレイを堪能できる東西連合フュージョン・アルバム。

MASTER PIECE LA出身のSAXブレイヤートム・スコットの9作目のリーダーアルバム『ストリート・ビート』(1979)です。 ロック・スピリットに溢れたアグレッシヴなフュージョンアルバムという感じでしょうか。このアルバムのトムのアルトの攻めの方は半端ないです。片や、柔らかな音色でムーディに奏でるリリコンとの対比。バラエティ豊な曲が続きます。そのバックを支える実力派セッション・プレイヤー達とのアンサンブルが全編にわたって楽しめます。 特に注目は、ほぼ全面参加のドラム

【名盤伝説】“David Sanborn / A Change Of Heart”

MASTER PIECE フュージョン・サックス・プレイヤーデヴィッド・サンボーンの1987年リリースのアルバム『チェンジ・オブ・ハート』です。 『Voyeur (夢魔)』(1981)、『As We Speak(ささやくシルエット)』(1982)と好盤を連発し、人気を不動のものとしたサンボーン。その後スタジオ盤やライブ盤をリリースしますが、少々物足りなさを感じていました。個人的には聴き手の心に一直線に突き刺さるようなサンボーンのアルトの音色にやられたので、曲のテンポに限らず

【名盤伝説】” Ernie Watts / Chariots Of Fire” オリンピックが始まると聞きたくなる クィンシー流アスリート達へのアンセム。

MASTER PIECE ベテラン・サックス奏者のアーニー・ワッツ名義のカバーアルバム『Chariots Of Fire (邦題: 炎の走者)』(1981)です。 アーニーは1945年US出身。若くしてその実力を認められて、自身のカルテットを組んだり、数多くのビッグバンドでプレーしていました。 私が初めて彼の名前を意識したのは、日本のジャズ・フュージョン系ピアニスト菊池ひみこさんの2ndソロアルバム『Flashing』(1981)でした。アルバム名義が「菊池ひみこ&デッド

【名盤伝説】” George Duke/ Dream On” ジャズ・ファンを唸らせたファンクな名盤。

MASTER PIECE ジョージ・デュークはUS出身のジャズ系キーボーディスト。幼少期に地元の教会でブラック・ミュージックの洗礼を受けたものの、学生時代には地元の仲間とジャズ・グループを結成して活動していたといいます。音楽院に在学中、あのアル・ジャロウと組んでクラブで演奏していたとのことです。 その後もクインシー・ジョーンズやフランク・ザッパ、ビリー・コブハムなどのグループに参加して、主にジャズ畑で腕を磨いていきます。 1970年にアルバムデビュー。前衛的なインストアル

【名盤伝説】”Herbie Hancock / Lite Me Up” ハービー流ファンク・ミュージックの快作。

MASTER PIECE ハービー・ハンコックはUS出身のジャズ・ピアニストとして有名で、キャリアも実績も、まさにジャズの達人です。彼の飽くなき探求心と好奇心でジャズを基本としながらも、様々なテイストの音楽と融合を試みていきます。そんな彼が1982年にリリースしたアルバム『Lite Me Up』です。 プロデュースは自身で手掛けるも、LAシーンを中心とした人気ミュージシャンで制作されたアルバムは、従来のハービーのファンには不評でしたが、AORファンからは絶賛されました。

【名盤伝説】 ”Casino Lights Twins: Legendary Live at Montreux Jazz Festival 1981” 伝説のライブ完全盤

お気に入りのミュージシャンとその作品を紹介しています。1981年に行われたモントルー・ジャズ・フェスティバルの模様を収録したライブ盤。1982年に『Casino Lights』としてアルバム1枚でリリースされましたが、その際に未収録の楽曲を追加したCD2枚組がタワーレコード限定でリリースされました。それが今回紹介する『Casino Lights Twins: Legendary Live at Montreux Jazz Festival 1981』(2021)です。 19