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【名盤伝説】 和物POPS・FUSION系まとめ

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1970〜80年代を中心に日本のPOPS・FUSION系のミュージシャンやアルバムを紹介しています。
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#名盤

【名盤伝説】 "PRISM / S.T."(1977) 日本のフュージョン界の先駆け 待望のデビューアルバム。

お気に入りのミュージシャンとその作品を紹介しています。日本のフュージョン界の先駆けPRISMの1977年リリースの1stアルバムです。 1970年半ばにはまだフュージョンという言葉はなく、クロスオーバーと呼ばれていました。ジャズ、ロック、ラテンなどジャンルの様式に拘らず、様々な音楽的な要素が混じり合い、それまでには無かった斬新なサウンドを模索するアルバムが続出した時代です。 当時のジャズ界は特にしきたりが厳しいようで、個人的にはジャズの作法についての詳細は知識はありません

【名盤伝説】 “PARACHUTE / 6 kinds 6 sizes” 百戦錬磨のスタジオ・ミュージシャンが奏でる日本のAIRPLAYサウンド。

お気に入りのミュージシャンとその作品について紹介しています。日本のフュージョンバンドPARCHUTEの2nd『6 kinds 6 sizes』(1980)です。 PRISM(1975年結成)、CASIOPEA(1977年結成)、T-SQUARE(1978年結成。当時はTHE SQUARE)など、国内のフュージョンバンドが次々とデビューしてシーンが盛り上がる中で、それに続けとばかりに満を持してPARASUTEが1stアルバム『PARACHUTE from ASIAN PORT

【名盤伝説】 “山下達郎 / It’s A Poppin’ Time” 偶然と必然が生んだ奇跡のライブ盤。

お気に入りのミュージシャンとその作品を紹介しています。今回は言わずと知れたシティポップの帝王、山下達郎がブレイクする直前の名ライブ盤『It’s A Poppin’ Time』(1978)です。 ジャズの殿堂として名を馳せていた新宿ピットインの支店として、1977年8月に六本木ピットインがオープンします。ジャズに拘らないブッキングをしたいというオーナーの意向もあり、親交のあった渡辺貞夫の紹介で、当時売り出し中のギタリスト リー・リトナーがこの六本木でクリニックを開催。またクル

【名盤伝説】 ”渡辺香津美 / KYLYN LIVE” 教授との友情が生んだ屈指のクロスオーバーサウンド

お気に入りのミュージシャンとその作品を紹介しています。日本のフュージョン・ギタリストの帝王渡辺香津美と、坂本龍一とのユニットKYLYNプロジェクトの最終章、ライプ録音『KYKYN LIVE』(1979)です。 17歳の天才ジャズギタリストとしてキャリアをスタートした香津美でしたが、時代のクロスオーバーの流れでジャズの枠に囚われない音楽に関心を寄せていました。 そんな時に同じく若手で売り出し中の坂本龍一と出会います。香津美の1stアルバムで共演したのをきっかけに、二人の本格的