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【名盤伝説】 AOR系まとめ

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AOR (アダルト・オリエンテッド・ロック) なミュージシャンの作品についての記事をまとめています。
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#ジェイ・グレイドン

【名盤伝説】”Steve Kipner / Knock the Walls Down”

MASTER PIECE US出身のSSWスティーブ・キプナーのソロ・アルバム『ノック・ザ・ウォールズ・ダウン』(1979)です。 1950年US生まれのスティーブは、オーストラリアで音楽のキャリアをスタートさせます。1968年にイギリスに移住してTin Tin というバンドに参加して、1971年には「Toast And Marmalade For Tea」という曲でヒットを記録しました。そして1974年にカリフォルニアに拠点を移し、多くのバンドと共演しています。1981年

【名盤伝説】 "AIRPLAY" AORの二大巨匠が奇跡のコラボレーション。

お気に入りのミュージシャとその作品を紹介しています。 AORの金字塔『AIRPLAY (邦題:ロマンティック)』(1980)です。 AOR (Adult Oriented Rock) とは日本独自のカテゴリーで、大人が聴いても楽しめるRockという意味。1970年代半ば頃からアメリカン・ポップ・カルチャーに傾倒した20代を中心にもてはやされた音楽です。熱量激しく奏でるrock'n'rollとは異なり、凝ったアレンジで「お洒落で上質な、洗練された都会派の音楽」とよく表現されるも

【名盤伝説】 ”Bill Champlin / Single” フラワー世代のSSWが華麗な転身。AOR界永遠のスーパースター。

お気に入りのミュージシャンとその作品を紹介しています。キャリア十分のSSWビル・チャンプリンの初ソロ作『Single (邦題: 独身貴族)』(1978)です。 ビルは1947年USカリフォルニア出身、今年(2024年)77歳になります。時代のヒッピーブームに呼応したサイケデリックなサウンドで鳴らしたバンド、サンズ・オブ・チャンプリンで活動していました。77年にバンドを脱退と同時に、当時はまだ若手だったプロデューサーのデビッド・フォスターに見いだされ、大きく路線転換。一転メロ