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【名盤伝説】 AOR系まとめ

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AOR (アダルト・オリエンテッド・ロック) なミュージシャンやアルバムを紹介しています。
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【名盤伝説】 ”Bobby Caldwell / Heart of Mine” AOR四天王。永遠のNYダンディー。

MASTER PIECE AOR四天王ボビー・コールドウェルの日本での人気を不動のものにした5作目のアルバム『ハート・オブ・マイン』(1988)です。 ボビーは1951年USニューヨーク出身。その後マイアミに移り、様々なジャンルのバントでギタリストとして活動します。1976年にシングル「The House is Rockin’」をリリースして、その独特なソウルフルなボーカルスタイルが話題となり、その後1978年マイアミを拠点とするTKレコードと契約、1stアルバム『ボビー・

【名盤伝説】 ”Michael Franks / The Art of Tea” AOR四天王。究極の無国籍サウンドに酔うアルバム。

MASTER PIECE AOR四天王認定。まったりゆったりサウンドの帝王、マイケル・フランクスの2nd『THE ART OF TEA』(1975)です。 幼少期から特別な音楽教育をうけることなく育ち、複数の大学で修士・博士課程を履修するなど、お勉強好きだったようです。ただ文学やアートにも関心があり、1973年にはマイナー・レーベルからアルバムデビューを果たし、そしてメジャーレーベルからのデビュー作となったのがこのアルバムです。 プロデューサーは名匠トミー・リピューマ。ア

【名盤伝説】 “Gino Vannelli ” 見た目と音が一致する熱唱ボーカリスト。

MASTER PIECE カナダ出身の暑苦しい系ヴォーカリストの第一人者、ジノ・ヴァネリの代表的なアルバム2枚を紹介します。 当時のジノは、毛髪もじゃもじゃ、胸毛わさわさ、ツバキと汗を周りに撒き散らしながら、そこまで歌い上げなくてもいいのにという位の熱唱スタイル。音楽もポップチューンからバラードまで、ここまで詰め込まなくてもいいのにと思えるほどの音の渦・・・これほどまでに見た目と出す音が一致しているのも珍しいです。プロのシンガーの中でも熱狂的に支持している人が多いと聞きます

【名盤伝説】 “Steely Dan / The Royal Scam” 究極のクリエイターズ・ユニットによる魔界サウンドが堪能できる傑作。

お気に入りのミュージシャンとその作品を紹介しています。スティーリー・ダンの5作目 『The Royal Scam (邦題: 幻想の摩天楼)』(1976)です。 魔界獣が雄叫びをあげる摩天楼の下で、全てを拒絶するように眠る男・・・この風変わりなアルバムジャケットのイラストが、収録曲のイメージ全てを表しているように感じます。鬼才ドナルド・フェイゲンとウォルター・ベッカーの2人だけのユニットとして再出発したスティーリ・ダン。究極にまでこだわったサウンド・メイクと、それに必死で応え

【名盤伝説】 “Bill LaBounty” Mr.Oの思い出。

お気に入りのミュージシャンとその作品を紹介しています。ナッシュビル系 AORシンガー・ソングライターのビル・ラバウンティです。 ビルといえば2ndアルバム『This Night Won't Last Forever (邦題: 涙は今夜だけ)』(1978)の同名タイトル曲が有名です。1990年にTVドラマ「すてきな片思い」の挿入歌として採用されて、日本国内でスマッシュ・ヒットとなりました。 美しくキャッチーなバラードを切々と歌い上げるビルのボーカルは、恋愛ドラマのイメージに