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【名盤伝説】 AOR系まとめ

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AOR (アダルト・オリエンテッド・ロック) なミュージシャンやアルバムを紹介しています。
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2024年4月の記事一覧

【名盤伝説】 “Pages” あの頃の夢のハーモニー 至福の名盤の数々。

お気に入りのミュージシャンとその作品を紹介しています。AOR界きってのコーラス・ユニットのペイジスです。 ペイジスはリチャード・ペイジ(Vo, Bs)とスティーヴ・ジョージ(Cho, Key)を中心としたユニットです。1978年に『Pages』でデビューした時にはこの2人を含む5人編成。いなたい雰囲気ながら洗練されたサウンドで「Let it go」などを含む名盤です。 続く2作目は1978年リリースの『Future Street』。こちらは当時日本盤もリリースされます。後

【名盤伝説】 ” Nielsen - Pearson / Blind Luck.” TOTOフリーク必携。ハードでポップなサウンドにハーモニー抜群のボーカルが聞きどころのAORな名盤。

MASTER PIECE シンガーでコンポーザーのReed Nielsen(vo.)とMark Pearson(vo.)によるユニットの3作目『Blind Luck』(1983)です。 この作品は彼らの1978年『The Nielsen Pearson Band』、1980年『Nielsen / Pearson』に続くアルバムです。 参加ミュージシャンには、ギターにマイケル・ランドウ、ステイーヴ・ルカサー。ベースはニール・スチューベンハウス。ドラムはカルロス・ヴェガにヴイ

【名盤伝説】 “Steely Dan / The Royal Scam” 究極のクリエイターズ・ユニットによる魔界サウンドが堪能できる傑作。

お気に入りのミュージシャンとその作品を紹介しています。スティーリー・ダンの5作目 『The Royal Scam (邦題: 幻想の摩天楼)』(1976)です。 魔界獣が雄叫びをあげる摩天楼の下で、全てを拒絶するように眠る男・・・この風変わりなアルバムジャケットのイラストが、収録曲のイメージ全てを表しているように感じます。鬼才ドナルド・フェイゲンとウォルター・ベッカーの2人だけのユニットとして再出発したスティーリ・ダン。究極にまでこだわったサウンド・メイクと、それに必死で応え

【名盤伝説】 “Bill LaBounty” Mr.Oの思い出。

お気に入りのミュージシャンとその作品を紹介しています。ナッシュビル系 AORシンガー・ソングライターのビル・ラバウンティです。 ビルといえば2ndアルバム『This Night Won't Last Forever (邦題: 涙は今夜だけ)』(1978)の同名タイトル曲が有名です。1990年にTVドラマ「すてきな片思い」の挿入歌として採用されて、日本国内でスマッシュ・ヒットとなりました。 美しくキャッチーなバラードを切々と歌い上げるビルのボーカルは、恋愛ドラマのイメージに

【名盤伝説】 ”Michael Ruff / Girl Like You” 優しさに溢れるボイスが魅力のメロディ・メーカー。キャリアベストの作品集。

MASTER PIECE US出身のソングライターマイケル・ラフが1996年にリリースしたコンピレーションアルバム『Girl Like You』です。 ラフは西海岸でボズ・スキャッグス、ディオンヌ・ワーウィックなどとの活動の後に、リッキー・リー・ジョーンズのミュージカル・ディレクターを務めたり、チャカ・カーンのバンドメンバーとして来日したりするなど、幅広いジャンルで才能を発揮していました。 1984年に1stアルバム『Once in a Lifetime』をリリース。物優

【名盤伝説】 “The President / By Appointment of (邦題: ホット・ブラッド・サマー)” 海老ジャケで一世風靡したポップなAORはいかがですか

MASTER PIECE オランダのロック・ユニット、プレジデント1982年のデビュー作です。70年代、オランダのプログレ・バンドのKAYAKやDieselのメンバーでドラマーとして活躍したPim Koopmanと、同じくオランダのミュージックシーンで活動していたOkkie Huysdensが組んだユニット。時代のややチープなシンセを多用しているものの、メロディアスでポップに歌い上げるサウンドは、日本のAORファンの注目を集めました。 著名なミュージシャンを起用して話題にす

【名盤伝説】 ”Roby Duke” サウンドで勝負!実はChristian MusicだったAORの名盤。

MASTER PIECE AORテイスト満載のクリスチャン・ミュージック(CCM)の代表選手の一人Roby Duke です。 AORファンにとってロビーといえば、まずはこの1stアルバム『Not The Same (邦題: ロング・アフタヌーン)』(1982)です。国内盤もリリースされているだけに、爽やか系AOR路線として人気になりました。 ↓実はオリジナルジャケットはこちら。差し替え作戦は大成功ですね。 当時は、このアルバムがCCM (Contemporary Chr