十文小説その2

知ってる顔の人がいない

そう気づいたのは周りの顔を見渡した時だった

どうしよう、他は何組か顔見知りがいるようだった

このメンバーでこれから話し合いをするのに頼れる人が誰もいない

どうしよう

知らない人だらけで大丈夫だろうか

気が動転していた私はその直後に言われた一言にとても救われた

右横に座っている人が「緊張しますよね」と声をかけてくれた

思わず「凄い緊張してます」と返してしまったので笑われてしまった

正しいとか間違っているとか関係なく、
小さな行動を起こしてくれたその人に私は感謝している

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