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勉強して合格したから偉いんやん!

これは姉の言葉。私はずっと忘れずに励みにしている。

50になって秘書検定をとった。近くで秘書をしている素敵な人がいて、自分もそんな風になりたいなと思ったから。秘書になりたいというより、あんな風に気が回って、ユーモアもあってかっこよくなりたいと思ったからだ。

毎日職場の図書館でバスが来るまで参考書や問題集で勉強した。
事務をしていたのでふむふむと納得できることもあったり、え、そうやったんか、次は職場でこうしてみよう、なんて考えながら、ほんとに勉強になった。

試験会場に行ってびっくり。若い人がほとんどであやうく試験官に間違えられそうだった。笑

そしていよいよネットでの発表。久々の「合格発表」というイベントに緊張でパソコンの前で何度か躊躇してしまった。笑います?でもほんとほんと。

嬉しい合格!やったーと小さくガッツポーズまでした。すぐに家族にも伝えるともちろん喜んでくれた。

後で若い人たちが秘書検定はノーベン(勉強なし)で合格したー、なんていう声を聞いた。あ、そうなんや

でも合格したことを姉にも伝えると、「偉いやん。頑張ったなあ。」と。
照れ隠しに若い人はノーベンで合格するんやて、って笑いながら付け加えたら

「え、何言ってんの?勉強して合格したから偉いんやん!勉強せんと合格しても偉ないで。」

いい歳をしてとても嬉しくなった。
こういう思いを忘れてた。私はこんな風に人の努力をちゃんと見ることができてたかなあと。

お姉ちゃん、もう忘れたかもしれへんけどさ、私はずっと励みにしてるよー。ありがとね。


noteの募集に誰かの役に立てたこと、というテーマが出ていました。自分の行動ではそんなことは思いつかないのですが人からしてもらったことはすぐにいくつか思いつきました。今回はその1つを残すことにしました。読んでくださりありがとうございました。

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