ご近所さんの声

今日久しぶりにご近所さんの話し声を聞いた。
誰かが訪ねてきてちょこっとしゃべるつもりが長くなっているんだろう。
なんか久しぶりやなあと言うと夫も同じことを思っていたらしい。

30年ほど前はあちらこちらでおしゃべりをしている声を聞いた。
仕事や出先から戻ると、一旦話がとまって、「おかえり〜」と言ってもらえた。
ゴミを捨てに出ると外で夕涼みをしている一階のお婆さんがいて私もそこでしゃべった。
そこへ4階のご主人が帰ってきてお婆さんと2人で「おかえり〜」と言った。

そういえば日食の時は朝の出勤時に何人か出てきていた。
みんなで同じ方向を見上げて同じものを見ている変な一体感があってみんな笑っていた。
その日はたくさんの人に「いってらっしゃい」を言ってもらえた。

どこの家も子どもたちが成人し、玄関先に誘いに来ることもない。
おまけにコロナのこともあって回覧板を手渡すこともなくなった。

一緒におしゃべりをしたおばあさんも、一緒に月食を見たおじいさんも寂しいことだがもういない。

階段から聞こえてくる笑い声がとても懐かしくここちいい。