ストーリーと記憶
先日、私の奥さんが
『買い物に行く』
と言うので
「木工用ボンド」「瞬間接着剤」「かつおぶし」「メープルシロップ」を追加で頼みました。
何度も復唱してインプットとアウトプットを繰り返しています。
何と可愛らしい。
その結果、
『忘れそうで自信がない。』
と言うので、どうしたら覚えられるのか一緒に考えます。
「メモをすればいいじゃん」に関しては、ここでは選択肢に上がってこなかったのです。
私達夫婦の間で、ある種の空気感、変なプライドのようなものを感じていたのです。
「メモは逃げ」だと。
ストーリー仕立てにすれば覚えられるのではないかと言うことで、適当に話をでっち上げます。
【秋の夕暮れ、哀愁漂う背中。ジェームズ・ボンドが歩いている。落ち葉が、ひらひら舞い散っている。
「いい香りだ。懐かしい。まるでだしの効いた
みそ汁の香り。」
ふと目をやると落ち葉と思っていたそれは、実はかつお節だったのだ。
「!」
ちょっとびっくりしたけど平静を装わなければいけない。たばこでも吸おうかな。
たばこだと思って火をつけたそれは、実は瞬間接着剤だったのだ。
「!!」
接着剤で口が開かない。これは、さすがにパニックだ。目が飛び出るほどビックリ。
目、出るほど。
め-でる。
メープル。】
力技で強引にねじ込みました。
かれこれ一週間前の出来事です。
『忘れそうで自信がない』と思っていた買い物リストが、一週間たっても忘れられなくなってしまいました。
どうでもいい買い物リストではなく、何か勉強に応用出来ると思うので、今年小学生になる長女に残しておきたいと思います。
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