自分の対局を振り返る#3(玉頭位取り)

 テストが全て終わったので、また書いていきたいと思います。

今回は玉頭位取りの実戦譜を振り返ろうと思います。
※符号は便宜上こちら側の視点で記します。

①棋譜と解説

31手目▲3三角まで

 上図からいきなり仕掛けます。以下△6五歩▲同歩△同銀▲6四歩△7六銀▲7二金△6七金▲8二玉6六銀△5四歩と進みます。
 先手が▲7二金とするところでは▲7二飛もあるかもしれません。そのためには△6六銀として二枚銀の厚みを築くことが必要になってきます。従ってこのタイミングで6筋の歩を交換します。

41手目▲5四歩まで

 以下△8七玉▲3五歩△7八金▲3二飛△1六歩▲4二角△2六飛▲1四歩△5五歩▲同歩△同銀
 互いに囲い合うのですが、こちらの玉をどこにしまうのが良いかというのは微妙なところです。本譜は角を引いて使うより5筋のラインで攻めたいので8七玉型を選択しました。

52手目△5五同銀まで

 以下▲3四飛△4六飛▲3三角△6五歩▲同歩△6四歩▲5三金△6五銀▲5四歩△6六銀▲2二角△5六飛▲4五歩△4六歩▲同歩△同飛
 6筋の位を確保し、玉頭の厚みもあり、飛車も捌け形。後手に悪い部分はありません。作戦勝ちと言っても良いでしょう。

68手目△4六同飛まで

 以下▲4四銀△4五歩▲5五銀△同銀▲同角△同角▲同歩△6一角▲3二飛△5四歩▲5二金△4一銀▲5一金△7二角成▲同飛△6三歩成▲1二飛△5三歩成▲3八角△6六飛
 少しこちらの攻めが空回りしてしまいました。4一銀などははっきり重たい手。と金を作ったとはいえ、形勢は不明です。

88手目△6六飛まで

 ▲4八角△5二銀成▲6六角成△同金▲8八角……以下先手勝ち
 4八角が鋭い反撃でした。飛車を取られればこちらは脆い形で、本譜のように6九に飛車を下ろされると厳しいです。どうやら△8八角に代えて△5一成銀と攻め合いに出た方が良かったらしいのですが、▲6六飛成△7六銀の形はいかにも後手玉が寄ってしまいそうで指せませんでした。

②反省点

・まず玉型について。今回は8七玉型を選択しましたが、大人しく7七角・8八玉型の方が良かったように思います。理由としては①先手の角が玉にあたらず、むしろ8六を睨んでいるので8七地点の方がリスクが高い。②8七玉型では終盤に8九地点に利いていないのが痛い。という2点です。今回は受け間違えてしまったというのもありましたが、玉型が違えばもう少しわかりやすく受けることができたのではと思います。
・次に中盤以降の攻め方についてです。本譜は△6一角から攻めていきましたが、角を渡すような展開になると攻め合いになった時に好ましくありません。△6一角に代えて△5四歩▲同歩△4三角のようにして攻めた方が手数はかかりますが、馬を作って安定しました。
・最後に終盤の受け方についてです。先述した通り私の実力では飛車を渡した瞬間に間違えてしまうと思うので、可能な限り飛車を渡さない受け方を心がけるべきでした。△6六飛に代えて△7六銀や△6四銀の方がわかりやすかったです。




 


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