対抗形党のオープニング考察

　今回は序盤について書いていこうと思います。我々対抗形党にとって序盤、特に先手盤は死活問題です。

①3手目６六歩
　最もオーソドックスな３手目である。対抗型党は最も多く指しているであろう3手目。主に７六歩３四歩６六歩と指す。ノーマル振り飛車全般を指すことができるが、相手が振り飛車にしてきた時に７八銀などとしなければならない。個人的にはこれでも悪くなるということはないので、相手が振り飛車でも十分戦える。しかし私が研究している中飛車ミレニアムには組むことができなくなる。

②３手目に端歩
　そもそも相手も端歩を突いてきたら解決になっていないので、ここでは割愛する。強いていえば角交換系ならば９七香と上がる含みがある。

③３手目に７七角
　角交換振り飛車を指せる人はこれ一択だと思っている。私はまだまだ指せないが、今後主力になる可能性あり。

④初手５六歩から３手目５八飛
　先手中飛車ならば問題なく対抗型にできる。ただ中飛車vs振り飛車を対抗型と言っていいのかは疑問であり、個人的には以前書いた中飛車左ミレニアムがうまくいかなかったので、それほど有力とは思っていない。しかしこれなら中飛車ミレニアムには組むことができる。

⑤３手目２六歩
　これが3手目でなければ可能性があった。具体的には４四歩と突いていれば陽動振り飛車にした時に何とかなるのだが、４四角と上がられると２六歩が狙われて不利になる。