一番古い、恐かった記憶 2

どうもジャイナです。
早速前回の続きです。

お祭りは嘘だよ、と言われて立ち尽くす私。

お祭りが嘘なら、なぜ私を連れてきたんだろう。

どうしていいか分からず、帰ることもできずにいる私。

すると黙っている私に、その男の子はパンチやキックを繰り出してきたのです!!!
頭、お腹、足、すごい速さで私の体は痛みに包まれて行きました。

突然のことにされるがままの私は30秒ほど暴行され続け、大きな声でやっと泣き出すことができました。
私の大きな泣き声に怯んだのかどうか、恐ろしすぎて彼の方を見る事もできなかったのでわからないけど、とにかく彼は私をボコるだけボコって逃げて行きました。

私は大泣きしながら家まで数分の道のりをなんとか歩いて帰りました。子どものパンチやキックだったので大怪我には至らず、歩いて帰ることはできたのです。泣きながら、とにかく怖くて怖くて早く家に帰りたいとだけ考えながら歩いたのを覚えています。

大泣きして歩く私を、通りかかった子たちがジロジロ見ていたけど、そんなことはどうでも良かった。

大泣きしながら家に入った私を見て、父も母もとても驚いていました。
「ジャイナ、どうした?」

私を抱き上げる父。父が家にいたという事は、日曜日か祝日だったのでしょう。
父と母の顔を見て安心したものの、私はたった今起きた出来事をどうしてもいうことができませんでした。
なんでだろう。

その後その男の子に会うことはありませんでした。
もしかしたら近所の子じゃなかったのかも。

あの男の子は、確かに小さな子どもでした。なのに人気のないところに更に幼い私を呼び出して乱暴した。女の子を傷つけたいという願望があったのかな。

これってすごく怖い。

いくら子どもでも、そんな事は絶対にしたらいけないし、いくら子どもでも、知らない子について行ったらいけない。

怖いのは大人だけでは無いんだよ。

あの子が小さな女の子に暴行したのが、あの時一度だけでありますように。



その後、男性恐怖症とかになることはなく、徐々に男子とも平気で喧嘩するような子どもになったけど、あの時のことを時々思い出すと鳥肌が立つようにサーっと恐怖が蘇ってくるのです。

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